ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

ぼた餅

2010年05月03日 08時27分22秒 | 食の話
つぼみをいっぱい膨らませたヤマツツジ、まもなく咲くなと楽しみにしていたら・・・
葉をほとんど鹿に食べられて、がっくりしている。
去年増やそうといっぱい株分けした牡丹も鹿にやられて見るも無残な状態。
年々鹿の被害がふえているけど今年は特に酷い。
異常気象は野菜だけではなく、山菜や山の鹿や猪の餌にも影響しているのだろう。タケノコは少なく猪がタケノコを探してとっても深い穴を掘っている。
牡丹のそばを通るたびに無残な牡丹から目をそらせて歩いている。

ところで牡丹といえばぼた餅(牡丹餅)。
いったいぼた餅は何を考えているのだろう?
饅頭は中に餡が入っている。
おにぎりも、サンドイッチも中に具が入っている。
みんな客のことを考えて食べやすくしているのに、ぼた餅はいったいどういう了見だろう!
外に餡を塗りたくってわざと食べにくくしている。
これを手づかみで食べる勇気のある人は子供以外まずいないだろう。

ぼた餅をみるとその品性を疑いたくなる。
「ぼた餅」というやぼったい語感、つぶつぶの餡、みればみるほど下品だ。
「おはぎ」というとなんか上品に聞こえるけど、でも実態は同じで、これは食品偽装・・・とまでは言わないけど、
中身を変えないで言葉だけ塗り替えるという姑息な手口がどうにも気に入らない。

ところでぼた餅とおはぎはちがうのだろうか?
ぼた餅は潰し餡、おはぎは漉し餡・・・と思っていたけど、逆だという人もいる。
でも実態はというと同じなのだ。
何が違ちがうのかというと、ぼた餅は「牡丹餅」、おはぎは「お萩」
牡丹の咲くころ食べるのが牡丹餅で、萩の咲くころ食べるのがお萩。
それで違いうと食べる時期の違いだけ。
もっとも萩の咲くころは新しい小豆が出てくるので、皮も柔らかく、そのまま食べられるのでお萩は潰し餡。
一方、牡丹のころは年越しの小豆を食べるため皮も固くなるので、牡丹餅は漉し餡にした、
・・・そうだけど今では調理技術もあがったのでそんな区別もしなくなったし、
それに今では季節のものではなく年中、気が向いたときに食べるのでこの区別の意味がなくなった。

というわけでこの下品なたべもの、ぼた餅を困ったことに大好きなのだ。
ただ大きいので2個くらいしか食べられない。
それで「赤福」くらいの大きさにしたらどうだろう?
これだと何個でも食べられる。
それに牡丹餅というならいっそ牡丹肉バージョンを作ったらどうだろう?
中に牡丹肉を入れる。そしてタケノコを食べる猪への恨みをこめて牡丹肉入り牡丹餅をたべて、「くっくっくっ、どうだまいったか!」
しかし・・・鹿は?
う~ん。
広島の宮島ではもみじ饅頭が有名だけどあれはもみじの形をしているだけでもちろんもみじは入っていない。それでもみじ肉を入れたらどうだろう?たしか宮島も鹿の被害を受けていたはず。
それでまがい物のもみじ饅頭ではなくて本当のもみじ饅頭が出来るだろう。
「くっくっくっ、どうだまいったか!」
コメント (1)
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