ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

オフ会(3)

2009年05月28日 09時17分26秒 | 山羊の話
雨は時折激しく降り続いている。
山羊は雨宿り、子山羊も雨宿り。
ミニ豚は豚らしく小屋でだらしなく寝そべって、
側をネズミのように小さい生まれたてのミニ豚が動き回っている。

今回は豚インフルエンザの影響で豚を連れてきてはいけないことになった。
それで豚飼いは少ししか参加していない。
そうでなかったらもっと参加者は増えただろう。
小屋の前は消毒の石灰がたくさん撒いてあった。

いつまでも降り続く雨のように、山羊仲間の話は尽きない。
おやつを食べながら、帰りの道を心配しながら、
また下の道を帰るんなら、早く帰らないと!
と思いながら、なかなか決断できない。

ミニヤギ仲間が先に帰り、いつもの仲間でまた雑談・・・。
そしてようやく4時半になって解散。
さすがに帰りは下道を行けるところまで行って高速に乗ろうと思った。
でもまあ、来た道なので今度は迷うこともないだろう・・・。
と思ったらさっそく新見の山道で迷ってとんでもない所に迷った挙句きがついたら新見に逆戻り。
いったいこの新見から抜け出すことが出来るのだろうか?
気を取り直して引き返し、あり地獄のような町からなんとか逃れることが出来た。

北房でも落合でもひどい間違いをして、日は落ちた。
知らない土地での夕暮れは人の心を落ち込ませる。
でもともかくも津山までたどり着き、ついにあきらめて高速に乗った。
高速にのったらもう道を間違えることはない。
目隠しをされた競馬馬の心境。
ただひたすらまっすぐに走るだけ。
これって会社勤めのサラリーマンのようなもの。
ETCだって結局、みんな国に乗せられただけなのではないだろうか?

そう考えると道に迷うということはいいことではないだろうか?
少なくともそこには道に迷った自分がいる。
土地の人にも道を聞いて話をすることが出来る。
道に迷った分だけより多くの経験をすることが出来る。
そう考えると下の道を通ってよかったのではないだろうか?
今までの人生も結局これでよかったんだ。
と、競馬馬は思った。

高速代は800円。
ETC割引で行った人よりも200円得した気分になった。

家にたどり着いた時はもう8時を過ぎていた。
ゆっくりシャワーをあび、酒をいっぱい呑み、ぐったりと眠った。

コメント
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