イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

加太沖釣行

2010年07月31日 | Weblog
場所:加太沖
条件:中潮8:54満潮
潮流:4:00最強2.2ノット下り 7:01転流
   10:24最強1.8ノット上り 
釣果:サバ 15匹

ずっと前から聞いていたのだが、田倉崎の近くの水谷というポイントで、サビキにイワシを喰わせて放っておくとハマチやサバが釣れるらしい。おまけに運がよければ真鯛やスズキも釣れるという。
一度は行ってみなければと思っていたが、今日が最後のチャンスだ。船の底に貝がびっしりくっ付いてしまっているので足が遅くなってしまっている。通常の2/3くらいの速度まで落ちているので、加太までの往復はすでに無理に近くなっている。イワシの群れもいつまでもいるわけでもないらしいし・・・。田倉崎の手前までならなんとかなるだろうと思って意を決して出撃とした。
はやぶさは満身創痍になりながら崇高な使命をまっとうしたが、ぼくの船は満身創痍でも崇高さのかけらもない。無理ならさっさと港に引き返すのみだ。

朝はゆっくり出発。午前5時前頃に港を出て、太刀魚の仕掛けを引っ張りながら田倉崎を目指した。
現地到着は5時半を回っていただろうか、すぐに仕掛けを下ろすとなにやら小さなアタリ。お~、話のとおりではないか。このまま待っていたら、この魚がハマチや鯛に化けるのだ。なんとわらしべ長者的な釣りだろう。性格的にはこんなのが大好きだ。
しかし、世の中はそんなに甘くない。小魚は掛ってもそんなに簡単に大きな魚は喰いついてくれないのだ。
上りの潮でないと釣れないと聞いていたし、掛っている小魚は調べてみるとイワシではなく豆アジだ。どちらにしてもちょっとづれている。

しかし、さすがは加太だ。サビキの本体に何かが掛った。ものすごい引きだ。ドラグが滑ってどんどん糸が出ていく。
やった~、これは青物だぜ!!と仕掛けを上げてきたらサバがついていた。とりあえず貴重な1匹だからと思いタモで掬うと、また1匹付いている。また掬うとまた1匹・・・。8本のサビキ仕掛けに7匹もサバがくっ付いていた。どうりでよく引くはずだ。1匹目をタモで掬ってしまったものだからあとの魚も掬わなければならなくなったわけだが、おかげでサビキの仕掛けはぐちゃぐちゃだ。

その後、何回かのアタリで合計15匹を釣り上げたが、途中からものすごい霧が立ち込めてきた。
視界の一番効かないときは多分100メートル先が見えなかったのではないだろうか。ふと気がつくと白い世界に自分ひとりになっていた。これは怖い。フライングダッチマン号が音もなくそばにやってきそうだ。それに僕はニュータイプではないので勘に頼って航行はできない。まだまだ釣れそうな気はしたが危険な状態になる前に退散した。



帰りも方角はまったくわからない。GPSを頼りに方向を見つけるが、自分の勘とはかなり違う方向をしめしている。こんなとき、人は自分の勘を信じてしまうものなのだろうか。「こっちじゃないのか?」と思って取った針路は大きく間違えており、陸の構造物が見えたときには住友金属の港内の入り口付近を航行していた。かなり北の方に来てしまっていたことになる。こうして人は遭難してしてしまうのだろうか・・・。

やっぱりGPSは偉い。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「食通に献げる本」読了 | トップ | 暑い暑いといいながら・・・ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事