イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

水軒沖釣行

2024年04月20日 | 2024釣り
場所:水軒沖
条件:中潮4:40満潮
釣果:アマダイ 5匹

今日の天気は上々、明日は雨の予報なので加太へ行っておきたいところなのだが、今日はトンガの鼻の草刈りの日だ。去年の9月に参加したきりなので半年以上不参加ということになってしまっている。暖かくなってきたし、草も伸びていることだろうから少しは戦力になれるかと思っているし、なにより地元とのつながりを絶やしたくない。だからダメ元で近場のアマダイを狙ってから草刈りに参加しようと考えた。去年の6月の再現をしようという魂胆だ・・。

集合時間は午前9時半。できるだけ釣りをする時間を稼ごうとかなり早くに出てきたつもりだったが午前5時に港に到着した頃にはすでにかなり明るくなっていた。



気づかないうちに夜明けはどんどん早くなってきている。週末ごとの釣りになってしまったので夜明けの時間の感覚がわからなくなってしまっているのである。多分、来週あたりは午前4時半ごろには出港しなければならないだろう。

2月に釣れた場所の少し沖合からスタート。



釣れていないのか、周りにはアマダイを狙っているらしい船はまったく見えない。今日も竿を3本準備しての満艦飾スタイルだ。



うち1本は拾って修理を施したリールをセットしている。電池110円、ギアの部品代550円、計660円で復活したが、外注するとこんな修理でも3000円くらいは取られるのだろうから、捨て主は買い替えたほうがよいと考えたのだろう・・。それでももったいない話だ。



風はなく潮止まりの時間帯のせいか、ほとんど船は流れていない状態だ。エンジンを切り静かになった船上はゆったりした気分になれるがまったくアタリの気配がない状態で、しかも午前8時半には撤収しなければならないというリミットを抱えていては実は相当焦っているのである。

しばらくして拾ったリールをセットした竿にアタリがあったが名前のわからない小さなハゼ科の魚であった。
こんな状態ではエサはもったいないが早く切り上げて草刈り用資材の搬出を手伝おうかという考えが頭を持ち上げてくる。残ったエサが多ければNさんが夜釣りのエサとして使ってくれるかもしれない。
そんなことを考えていると、少し北の方に船が集まってきた。大型の乗合船もいるのでまったく期待がないということもないのだろう。



残りは1時間足らずだが移動してみることにした。残念ながらすぐにはアタリは出ず、この小さな集団はただの妥協の産物なのかと思っていたら午前8時過ぎに待望のアタリが出た。しっかり喰わせて合わせを入れると30センチほどのアマダイが上がってきた。
この1匹で帰るか、それともNさんを裏切って釣りを続けるか思案をしてしまう。結局、釣りの方を優先してNさんにお詫びのLINEを送ってしまった。地元とのつながりは細っていくばかりである・・。

もう少し北のほうはどうだろうかと移動しようと拾ったリールを取り付けた置き竿の仕掛けを回収していると2匹目のアマダイが喰っていた。

次の場所は一文字の切れ目の真ん前だ。南に見えるようになった乗合船からは、「タモ入れんとあかん・・」というマイクの音が聞こえてくるのであっちも釣れているようだ。
この乗合船のこの日の釣果を調べてみると、全部で13匹だったそうだ。それに比べると、僕も頑張ったのではないだろうか・・。

期待を込めて待っているとこっちにもアタリがあった。少し大きな3匹目だ。10時になりそろそろ帰ろうかと思っていると少し小さな4匹目。あと1匹釣れたらNさんに草刈りをバックレたお詫びの献上品として持って行けるところだが家に帰って魚を捌く時間を考えるとそろそろタイムリミットだ。
釣ったアマダイの内臓を抜いて写真を撮り、投入したままの仕掛けを回収。最後に手持ちの竿の仕掛けを回収している途中で思わぬ5匹目が喰ってきた。これでNさんのところに持って行ける・・。
最後の1匹はきっと神様が、「これを持って行け。そして地元とのつながりを維持せよ。」と授けてくれたに違いない。おそらくはそんなことはなく、これもただの確率の問題であるのだろうが、やはりそこにはきっと神の存在が見え隠れしているように思えてならないのである。


アマダイのアタリの出方についてであるが、5匹のうちの2匹は仕掛けの回収中にアタリがあった。そして今までもよくそんなことがあった。
居喰いをしていて仕掛けの回収中に驚いたアマダイが反転したか、上昇していくエサに反応したかのどちらかなのだろうが、僕の感じでは居喰いで喰っていたとは思えない。それなら竿を持った時にすぐ魚の引きを感じるはずだが明らかに引きを感じるのは数回リールを巻いた後だった。仕掛けはほぼ真下に落ちているので糸ふけが出ているような状況ではなかった。アマダイはきっと、動きの激しいものによく反応するのかもしれない。タイラバに喰ってくるというのもそういう性質の故だろう。
ならば、ブラクリ仕掛けのようなものを作って素早く上下させればアタリの回数が多くなるかもしれない。
加太ではいろいろな魚に対してたくさんの人たちがいろいろな仕掛けを試してすでにその策は出尽くしたというところであろうが、アマダイはここで発見されてからは3年ほどしか経っていない。当然、試されていないことは山ほどあるはずだ。今日の5匹以外では、明らかにアマダイだというアタリが2回あった。これはゴカイの先っちょだけを喰われて鉤には乗らなかったが魚は間違いなく安定的に居るようだ。ブラクリ様仕掛けのほか、いくつかの迷案(名案ではない・・)を思いついているので少しずつ試してみたいと考えている。


最後に自販機のアオイソメだが、冬頃に比べると明らかに量が減っていた。すでに600円に値上がりしているので多分、去年に比べると実質4割くらいの価格上昇になっているのではないだろうか・・。
昔、横山ノックは、「君達はいったいいつまで大阪府知事をいじめたら気が済むんだ!?」と言ったことがあるが、僕はこう言いたい!「世間はいったいいつまで貧乏な釣り師をいじめたら気が済むんだ!?」と・・。
そうすると、神様はこんな返事を返してくれるに違いない・・。「だからリールをひとつ、授けてあげたじゃないか・・」と・・。
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