イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「ジャッカルの日」読了

2010年07月05日 | Weblog
フレデリック・フォーサイス 篠原慎訳「ジャッカルの日」読了
開高健は小説を執筆中は自分の文体が影響されるのを嫌って本を読むときは中華料理店のメニューやスパイ小説を読んでいたらしい。その中で絶賛していた中の1冊がこの「ジャッカルの日」だった。
僕もタイトルくらいは知っている小説だから古本はないかと探していたらやっと見つけた。105円だった。
この本も管さんが圧勝すると110円になっちゃうんだろうな~。悲しいな・・・。

推理小説やスリラー物を一切読まない僕は小説家が賞賛していなかったら絶対読まなかった本だと思う。
こういうのもハードボイルドというジャンルに入るのかどうか知らないが、確かに文字を追っていくだけで面白い。

暗殺者が身分証明書を偽造して変装したり、愛人のスパイが政府の高官に近づいて情報を盗むとか、ごくありきたりのテクニックが出てくるだけだがそれでも面白いのだからやっぱりストーリーがいいからなのだろうか。それとも、くだらない茶碗も千利休が、「これはすばらしい」というと価値が上がるように、開高健がいいといっているからすごく面白いと思ってしまっているだけなのかはよくわからないが、また新しいフォーサイスの本が文庫で出版されるらしいので、また読んでみようと思うのだ。
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