イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「GARVY CAMP BOOKS キャンプ料理ぜんぶ 」読了

2022年05月15日 | 2022読書
ガルヴィ編集部/編 「GARVY CAMP BOOKS キャンプ料理ぜんぶ 」読了

一流のソロキャンパ-を目指したいと思っているので、時々はキャンプ関連の新刊が蔵書されていなかどうかということをチェックしているのだが、そんなときにこの本を見つけた。ヒロシのキャンプスタイルを教祖様を見るような目で観ているくらいなのでそんなに凝った料理を作るつもりもないのだが、元々料理は好きなので家で作る料理のヒントにもなるかもしれないと思って読み始めたが、まず、歳をとってくるとムック本を読むのがこんなに辛くなるのかと思うほど読みづらい。
というのは、写真があちこちに入れられていて、そのキャプションがあちこちに入っているのでどの順番に読んでいけばよいのかがわからなくなってくるのだ。加えて、悪いことに、自分のお金で買った本ならそれでも隅々まで読んで元は取らねばとおもうのだが、借りている本なのですぐにあきらめてしまうのである。
もうひとつ加えて、最初に感じていたとおり、この本はファミリーキャンプのように様々な装備を整えてかつ、家で下ごしらえをしてメンバーにふるまうというような料理を紹介しているのだから僕の志向とはまったく違ったものだ。僕の志向は、ひとり分の料理を焚き火の上で簡単に作るというものだ。極端にいうと、ヒロシがやっているように、買ってきたものを焚き火でただ温めるだけでいいのである。まあ、そんなものだとそもそも本にはならないので期待していた自分が甘かった。それではと、家で作る料理のヒントになるものはないかと視点を変えて読んでみるのだが、そうなってくると今度はレシピがワイルドすぎる。肉の塊だとか手に入りにくいスパイスだとか、そこまでして料理を作りたくはないのである。
結局、万人受けする内容なので、「おお!これは目からウロコだ。」というようなトピックもなく、これでは、多分読んでも絶対に魚が釣れないだろうと思う初心者が読む「海釣り入門」と大して違わないではないかという結論に達した。
そして、最も悪いことに、誤字脱字と、この表現は日本語としておかしいのではないかというところに気付いてしまうと、もう全体が信用できなくなってくる。
僕は3か所見つけたのだが、こんな感じだ。
『なるべくOOするのが・・』に続くのは「ベスト」ではなく、「ベター」なのではないだろうか。「ベスト」と書きたいのであれば、「なるべく」ではなく、「絶対」だと思うがどうだろうか。



『種取11』の「11」はあきらかに「り」だろう。多分、「り」という平仮名は縦の線が2本という構造だからそれがなぜだか「11」になってしまったということだろう。これくらいは校正の段階で見つけてほしい。



これはあきらかに誤字だ。普通に本を読んでいてもごくたまに出てくるような誤字だが、こういうハウツー本や、科学本などで見つけてしまうと書かれている内容の全部がウソなんじゃないだろうかと思ってしまうである。



あまり性格のよい読み方ではないと思うが、こういう性格なので仕方がない・・。
完全に悪口だらけの感想になってしまった。

悪口ついでだが、キャンプ場の使用料にも悪口を言いたい。これから先はまったくひとりよがりの悪口でしかないと思うのだが、どのキャンプ場を調べてみてもやたらと値段が高い。
もちろん、それなりに設備を整えるために投資をして、安全管理のために人を配置してとなると、そこそこの値段設定にしておかないと投資回収ができないし、利益が出ないというのはわかるけれども、僕の勝手な感覚では、ソロキャンプくらいのスペースを借りるくらいなら一泊1000円(税別)くらいのものだろうと思うのだが、大概の場所はこれの3倍以上の価格設定になっている。
コゴミを採りに行った時に見たキャンプ場だと、車で行って税込み5200円。これだと、湯快リゾートか大江戸温泉物語に泊まって温泉入ってバイキングを食べてた方がよほど快適じゃないかと思うのである。僕はヒロシと同じスタイルで昼過ぎに現地に着いて、テントを張って焚き火して食事作って寝て帰りたいだけなのである。それで5200円はありえない。



生石山の上のキャンプ場はけっこうリーズナブルな価格設定なのだが、焚き火が禁止という。これは残念ながら論外だ。森林法、刑法、民法の条項をホームページに記載しているくらいだからかなり本気で焚き火したいやつを締め出そうとしているのだろう。



多分、日本全国、どの場所もそうなのかもしれないが、キャンプ場以外でのキャンプは禁止されているようだ。法律にひっかかるのかどうかは知らないが、どの川に行っても河原の所々にそんな看板が立っている。
河原の一角にテントを張って小さな焚き火をするくらい、どういった不都合があるのだろうか。それがわからない。地元におカネを落とさない輩はすべて排除だという考えは生石山の管理人や加太の帝国軍とまったく同じ思考に違いない。
なんとも世知辛い世の中である。

僕にとっての最後の希望は僕の義母の実家だ。義母は和歌山の清水町出身なのだが、すでに人は住んでいないらしい。年に1回くらい、僕の奥さん宛に清水町から相続に関する確認の書面が届くのだ。奥さんの妹のところにも届くらしく、町としては相続人が決まらなければ固定資産税も取れないし土地を開発しようにも地権者に了解も取れないということだろう。奥さんの記憶ではけっこう山奥らしくちょっとしたポツンと一軒家みたいな所だったらしい。母屋と畑があったということだから、畑を少しだけ手入れしたらプライベートキャンプ場を作れるのではないかと狙っている。何なら僕が相続してあげようと思っているのである。固定資産税も払ってあげよう。
コゴミを採りに行くのも清水町だからついでに探してこようと思って奥さんにその場所を聞いてみたのだが、そういうことが絶対に嫌いな奥さんはその場所を明かそうとしない。
次に郵便が来た時には誰よりも先にこの手に収めて住所を調べてみようと思うのである。
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