夕べ、田中邦衛が亡くなったというニュースが流れていた。
田中邦衛が出演していたドラマ、「北の国から」の登場人物に「こごみ」という人がいた。小島美ゆきが扮していたのだが、もう、この女優さんを知っている人なんてわずかしかいないだろう。僕の世代では日曜日の午後、TVジョッキーというテレビ番組でアシスタントをしていた。調べてみると、なんと50年前のテレビ番組だそうだ・・・。
「こごみ」はスナックのホステスで、五郎が下心丸出しで彼女の家に泊まりに行くのだが、そこで、「今、カイコウケンとタカナカマサヨシに狂っているの・・・」と言われ、五郎はそれが誰だかわからずに意気消沈してしまうという、そんなシーンがあった。
そいうわけで発作的にコゴミを採りに行こうと思ったわけではないが、今年はけっこう暖かいので例年ならコゴミは僕の中では4月9日が基準日なのだけれども今年は1週間早めに行ってみた。
ここは森に暮らすひまじんさんに教えてもらった場所なのでひとりで行くとなるとこれは抜け駆けということになってしまうのだがお許しください・・・。
ひとに見られると場所を知られる恐れがあるので暗いうちに家を出ようと思っていたのだが、もたもたしていたら出発が午前5時になってしまった。その頃にはすでに東の空は明るくなっている。どんどん夜明けが早くなってくるのだ。
ちょうど1時間でコゴミスポットへ到着。車を停めて入っていくと、なんだか様子が変だ。よく見ると何もない・・・。工事が入っているようだ・・。なんでこんなところを工事するのかというのがまったくわからないがコゴミのコロニーがすべて無くなってしまっていた。
しかし、ここはかなり広範囲に群生しているのでもっと奥の方に行けばどうだろうかと思い入っていくと、かろうじで少しだけだがコゴミが残っていた。
しかし、自然の回復力はすごい。すでにコゴミの芽が出始めている。またもとの群落に戻ってくれることを願いたい。
この場所のほかにもう1か所ポイントがあるので移動してみると、こっちは無傷で残っていた。ほっとひと安心だ。
ここでも大きいものだけを選りながら採り込んでコゴミの収穫は終了。
しかし、今年はやっぱり早かった。ここでもすでに大きくなりすぎている芽がたくさんあった。この分では生石山の山菜たちも今月の中頃くらいにはいろいろな種類の山菜が採れるようになっているのかもしれない。
途中にある桜たちもすでに散り始めている。コゴミの採り頃は桜が満開になるのと同時のような気がしているのでやっぱり季節はいつもよりも早い。
峠を越えてふもとに戻る途中には以前から見つけていたコシアブラの木がある。梢のほうの葉はかなり膨らんできている。これから一気に大きくなっていくのだろう。
今日の目的はあとふたつある。ひとつはカブトムシの獲れる木を見つけることだ。いつも野菜をもらう叔父さんの甥(僕とはまったく血縁関係はない)の子供がクワガタがほしいと去年から言っていたらしく、去年も8月に近くなってから獲れるところをしらないかと聞かれて、さすがに今からではもう遅いのではないかと思い、来年は絶対獲りに行こうと約束していた。それの下見だ。最後にカブトムシを獲りに行ったのは何年前だろうかと調べてみると13年前にもなる。こういうことも好きなのだが、子供のために獲ってやるのだという大義名分がなければさすがに行けない。いい歳をしたおっさんが何の理由もなくカブトムシと叫びながら山の中をウロウロしていたら恐ろしい。
そんなわけで突然新しい大義名分が生まれたというわけだ。
大場所としては2か所知っているのだが、1か所はすでにブッシュに埋もれて近づけなくなっていた。もう1か所は13年前とほとんど変わらずクヌギの大木が残っていた。
夏になったら、案内役と称して行ってみようと思う。
そしてもうひとつの目的は先月亡くなった叔父さんの葬儀のときにみつけたワラビが生えていそうな場所の探索だ。ここは以前、養鶏場があり、鶏糞を捨てるのですごいワラビが生えているという噂のあった場所だ。今はソーラー発電所になっている。火葬場へ行く途中にそこを通ったのだが、どうも発電所の端っこに入れそうな開けた場所があり、ワラビがあるかもしれないと目をつけていた。
しかし、期待していたほどワラビはなく、ほんの一握りだけ、小鉢一皿分ほどしか採れなかった。
家に帰って叔父さんの家にコゴミを持って行き、港に行くと、にわかに強くなってきた南風に吹き飛ばされたか、章魚津子山の方から飛んできた桜の花びらが海面にたくさん浮かんでいた。
麓ではすでに春が終わってしまったようだ。しかし、生石山は1ヶ月ほど季節が遅れるので僕はまた春を巻き戻すことができるのだ。
締めくくりとして近所のガソリンスタンドで室内の掃除。
僕の奥さんは山菜採りは汚いと思っているらしく、帰って来るといつも嫌な顔をする。この車を買った最初の年に生石山から帰ってきたあとでマダニに噛まれたというトラウマがあるというのはわかるのだがなんともひどい仕草だ。
だから、それ以来、車の中に殺虫剤を積み込んで移動の度に室内を燻蒸し、最後にマットを含め室内に掃除機をかけるようにしている。めったに乗らない車だったので先代のイレグイ号を手放してしまったが、やっぱり自分専用の車は必要だとつくづく思うのである。
田中邦衛が出演していたドラマ、「北の国から」の登場人物に「こごみ」という人がいた。小島美ゆきが扮していたのだが、もう、この女優さんを知っている人なんてわずかしかいないだろう。僕の世代では日曜日の午後、TVジョッキーというテレビ番組でアシスタントをしていた。調べてみると、なんと50年前のテレビ番組だそうだ・・・。
「こごみ」はスナックのホステスで、五郎が下心丸出しで彼女の家に泊まりに行くのだが、そこで、「今、カイコウケンとタカナカマサヨシに狂っているの・・・」と言われ、五郎はそれが誰だかわからずに意気消沈してしまうという、そんなシーンがあった。
そいうわけで発作的にコゴミを採りに行こうと思ったわけではないが、今年はけっこう暖かいので例年ならコゴミは僕の中では4月9日が基準日なのだけれども今年は1週間早めに行ってみた。
ここは森に暮らすひまじんさんに教えてもらった場所なのでひとりで行くとなるとこれは抜け駆けということになってしまうのだがお許しください・・・。
ひとに見られると場所を知られる恐れがあるので暗いうちに家を出ようと思っていたのだが、もたもたしていたら出発が午前5時になってしまった。その頃にはすでに東の空は明るくなっている。どんどん夜明けが早くなってくるのだ。
ちょうど1時間でコゴミスポットへ到着。車を停めて入っていくと、なんだか様子が変だ。よく見ると何もない・・・。工事が入っているようだ・・。なんでこんなところを工事するのかというのがまったくわからないがコゴミのコロニーがすべて無くなってしまっていた。
しかし、ここはかなり広範囲に群生しているのでもっと奥の方に行けばどうだろうかと思い入っていくと、かろうじで少しだけだがコゴミが残っていた。
しかし、自然の回復力はすごい。すでにコゴミの芽が出始めている。またもとの群落に戻ってくれることを願いたい。
この場所のほかにもう1か所ポイントがあるので移動してみると、こっちは無傷で残っていた。ほっとひと安心だ。
ここでも大きいものだけを選りながら採り込んでコゴミの収穫は終了。
しかし、今年はやっぱり早かった。ここでもすでに大きくなりすぎている芽がたくさんあった。この分では生石山の山菜たちも今月の中頃くらいにはいろいろな種類の山菜が採れるようになっているのかもしれない。
途中にある桜たちもすでに散り始めている。コゴミの採り頃は桜が満開になるのと同時のような気がしているのでやっぱり季節はいつもよりも早い。
峠を越えてふもとに戻る途中には以前から見つけていたコシアブラの木がある。梢のほうの葉はかなり膨らんできている。これから一気に大きくなっていくのだろう。
今日の目的はあとふたつある。ひとつはカブトムシの獲れる木を見つけることだ。いつも野菜をもらう叔父さんの甥(僕とはまったく血縁関係はない)の子供がクワガタがほしいと去年から言っていたらしく、去年も8月に近くなってから獲れるところをしらないかと聞かれて、さすがに今からではもう遅いのではないかと思い、来年は絶対獲りに行こうと約束していた。それの下見だ。最後にカブトムシを獲りに行ったのは何年前だろうかと調べてみると13年前にもなる。こういうことも好きなのだが、子供のために獲ってやるのだという大義名分がなければさすがに行けない。いい歳をしたおっさんが何の理由もなくカブトムシと叫びながら山の中をウロウロしていたら恐ろしい。
そんなわけで突然新しい大義名分が生まれたというわけだ。
大場所としては2か所知っているのだが、1か所はすでにブッシュに埋もれて近づけなくなっていた。もう1か所は13年前とほとんど変わらずクヌギの大木が残っていた。
夏になったら、案内役と称して行ってみようと思う。
そしてもうひとつの目的は先月亡くなった叔父さんの葬儀のときにみつけたワラビが生えていそうな場所の探索だ。ここは以前、養鶏場があり、鶏糞を捨てるのですごいワラビが生えているという噂のあった場所だ。今はソーラー発電所になっている。火葬場へ行く途中にそこを通ったのだが、どうも発電所の端っこに入れそうな開けた場所があり、ワラビがあるかもしれないと目をつけていた。
しかし、期待していたほどワラビはなく、ほんの一握りだけ、小鉢一皿分ほどしか採れなかった。
家に帰って叔父さんの家にコゴミを持って行き、港に行くと、にわかに強くなってきた南風に吹き飛ばされたか、章魚津子山の方から飛んできた桜の花びらが海面にたくさん浮かんでいた。
麓ではすでに春が終わってしまったようだ。しかし、生石山は1ヶ月ほど季節が遅れるので僕はまた春を巻き戻すことができるのだ。
締めくくりとして近所のガソリンスタンドで室内の掃除。
僕の奥さんは山菜採りは汚いと思っているらしく、帰って来るといつも嫌な顔をする。この車を買った最初の年に生石山から帰ってきたあとでマダニに噛まれたというトラウマがあるというのはわかるのだがなんともひどい仕草だ。
だから、それ以来、車の中に殺虫剤を積み込んで移動の度に室内を燻蒸し、最後にマットを含め室内に掃除機をかけるようにしている。めったに乗らない車だったので先代のイレグイ号を手放してしまったが、やっぱり自分専用の車は必要だとつくづく思うのである。
私は田舎者のくせに、カブトムシについてはほとんど知りません。カブトムシより、柿やマクワを盗むことに夢中になっていましたから。クヌギは生石山には少ないように思います。
クヌギに似たアベマキ、コナラはたくさんあります。カブトムシは樹液を吸うのでしょうか。それならアベマキにも集まると思うのですが・・・。
さぁ、これから一時的に大津に向かいます。
いつもコメントありがとうございます。
おっしゃるとおりだと思います。一度壊してしまった自然はなかなか元には戻りません。ましてや外から土砂を運び込んでしまうというのはやってはいけないことではないかと思います。
カブトムシですが、生石山の麓の集落の周辺には見つけることができます。元々燃料用に栽培されているものだそうですね。けっこう開けているところの方がカブトムシも飛来しやすいらしく、僕も道端に生えている木を見つけるようにしています。