イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

トラブルの中のオイル交換・・・

2020年11月21日 | Weblog
今日は北風が強く、釣行も休日連続になっていたので今日は手回しをして大きいほうの船のエンジンオイルの交換をした。



最近は手際がよくなって、オイルエレメントを交換しても1時間と少しほどでやってしまえるはずであったが今日は思わぬトラブルで結局家に帰ってきたのがお昼時ということになってしまった。

早くにオイルを交換してお昼までに図書館に行き、午後からは仕掛けづくりをしようと思い、朝は午前7時過ぎに家を出た。
ついでに船外機のガソリンも補給しておこうと港近くのガソリンスタンドに行くと先週から2円下がっていた。これはラッキー。



まずはオイルを抜く作業。オイルの排出口とポンプをつなぐのは耐油と耐圧のホースを使うのだが、これが少し長い。船を譲ってもらった時に一緒に譲ってもらったものなので、オリジナルの状態を保持したい性質もあってそのまま使っていたが、長い分ホースの中にオイルが溜まり、ホースを抜くとダダ洩れになって後処理が大変で廃油でデッキが汚れたり体に付いたりしてしまう。当のホースも油まみれになり掃除も大変だ。
それほど高規格ではないが、耐圧だけのホースというのは園芸用でも売っていて、そんなに高価なものではない。いっそ1回ずつの使い捨てにしてやったらどうだろうかとずっと考えていた。
ポンプと排出口を最短距離でつないでオイルを抜き始めるとホースは多少ひしゃげてしまうがいつもよりも早く抜くことができた。十分使えそうだ。



学がないのでホースの長さと圧力と仕事量についての関係はわからないのだが、毎回ポンプを回す腕を左、右と変えないと疲れてしまうほどなのだが今日は左手一本で終わり、所要時間も半分くらいで終わったという感じがした。ホースの中に残るオイルもほとんどなく数滴デッキにオイルが落ちただけであった。使ったホースの全長は1メートル半ほどにもならないほどだ。これくらいなら使い捨てにしても問題ないくらいだろう。次回からもこれでいこう。

ガソリン代も少し安くなってオイルも簡単に抜けたので今日は運がいいぞ。作業も順調に進んでいる。この勢いで手っ取り早く済ませてしまおうと思ったが甘かった。

オイルエレメントを外そうとレンチを噛ませて力を入れるとレンチがグニャっと曲がってしまった。もともと壊れかけたやつをだましだまし使っていたのだが、前回のエレメントの交換のときにきつく絞めすぎていたようだ。それでエレメントが緩む前にレンチが壊れてしまった。ハンマーでたたいて直してみるも1回曲がってしまうと同じところがまた曲がってしまう。しかし、この金属、なんと柔らかいのだろう。いざというとき、エンジン本体にダメージを与えないように柔らかく作っているのだろうか・・。メッキの下からは少しピンクがかった色の金属色が見えるので銅でも含まれているのだろうか。

ここからが苦難の道であった。近くの叔父さんの家に帰省していたいとこのレンチを借りるがサイズが小さい。渡船屋の船頭に聞くも自分ではやらないので持っていないとのこと。今度はゴッドハンドのタカシさんに電話をしてみた。そうしたらレンチを貸してくれるとのこと。



多分、借りたとしても僕の腕力ではどうしようもなさそうなので同じ時刻に港にいたTさんに手伝ってもらおうと帰らずにいてほしいとお願いをしてプロ用のレンチを借りに築港までダッシュ。Tさんは学生時代重量挙げの選手だったらしく、腕力は僕の数倍はありそうだ。
とりあえず自分でやってみるがやっぱりダメだ。Tさんに声をかけようとしたら、下津にあるヤンマーの専属工場のメカニックの人が軽トラに乗ってTさんのところにやってきた。あとで聞くと、スパンカーを新たに取り付けるために船の構造を見にきていたそうだ。
これはまさに地獄に仏、V3の危機一髪にライダー1号と2号がやってきたというものだ。
うしろの方から、頼みますから手を貸してくださいという視線を投げかけると快くエンジン場の中に入ってくれた。流石はプロだ。道具もしっかりしたものを持っているが、身軽にエンジンの後ろに回ってそこからエレメントを一瞬で緩めてくれた。ここからだと引く力で緩められるからやりやすいんですよとのこと。さすがはプロだ。

これで難を逃れた。エレメントを絞めるときは、手の力だけで絞めれば十分というのは知っていたが、僕の腕力で絞めたところでエンジンの振動で緩んでしまいそうなのでいつも工具を使ってけっこうきつく絞めていた。それが原因なのは間違いがない。
今日は自分の手と、タカシさんに借りていたレンチで少しだけ絞めるだけにしておいた。しかし、そうなってくると、運転中にエレメントが緩んでしまうというトラブルが心配だ。Tさんは自動車の修理業もしていたそうで、彼も、エレメントは手で絞めるだけでいいんですよ。ゴムパッキンの弾力できちんと止まっています。と言ってくれるが、彼らの握力と僕の握力ではその基準が違う。ここは運を天にまかせて様子を見るしかない。

最近、オイルもどこかで燃えているらしく徐々に減るという現象がおこっている。エレメントの中に入る分と減っていく分を見越して9.5リットルを入れて終了。

世の中は狭いもので、救世主のメカニックさんはシンゴさんという名前らしいが、ちからさんや菊新丸さんの知り合いらしい。菊新丸さんも荷台に木の箱を乗せた三輪車に乗っているのだが、メカニックさんはなんでここに菊新丸さんがいるの?と最初は思っていたそうだ。
ついでに気になっていた梶棒の腐食具合を見てもらい、まだまだいけますよと太鼓判ももらえた。

シンゴさんが使っていた工具だが、同じようなものをいつもの中古工具店で見たことがあったので、午後から早速訪ねてみた。運よく売れ残っていたので購入してみた。



ガソリン代、新しいホース、中古のレンチ、そして救世主の登場、そういう意味では、今日は総合的に運がよかったということで締めくくるとしよう。ちょっとポジィティブすぎるか・・。
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