イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

加太沖釣行

2024年06月22日 | 2024釣り
場所:加太沖
条件:大潮5:21満潮 12:28干潮
潮流:5:06転流 6:23上り0.2ノット最強 7:54転流
釣果:ハマチ3匹 マアジ1匹 チャリコ1匹

昨日、近畿地方は梅雨入りしたそうだ。平年よりも2週間以上遅くて、去年よりもひと月近く遅くい梅雨入りだそうだ。週間予報ではこの週末二日間とも雨であったが直前で午前中の天気がよくなってきた。先週は2日間とも釣りに出て草刈りのボランティアもやって疲れ果てていたので安息日としてはタイミングがよいと思っていたのだが船を出せるとなると行かないわけにはいかない。

そして昨日は夏至。午前2時半に起きてもグズグズしていたら港への道中で東の空が明るくなってきてしまった。



この空に急かされるように港へ急ぐ。
出港は午前4時34分。元々の予報が雨だったので雲が多くてあまり早く行ってもまだ暗いだろうと思ってグズグズしていたのだけれども誤算であった。カメラのシャッターは1/30で切れていた。



急ぎたいのは山々だが昨日も大雨だったので浮遊物が心配だ。前方を警戒しながらゆっくり航行する。そういう意味ではグズグズしていて明るくなってしまったのは正しい選択であった。

水軒の沖でマルアジとゴマサバが釣れるのならそっちに行くのだがまったく期待が持てない。しかし、こういうことはそんなに珍しいことではなく、さかなクンがテレビでハタハタの漁獲高についての話をしていた。ハタハタって東北の魚だと思っていたので鳥取県でも獲れるというのにも驚いたが漁獲高が直近の3年で10分の1になっているというのにも驚いた。瀬戸内のイカナゴの漁獲も商売にならないほどに落ちているという。



こういうことが実際に起こっていてそれが自分の身の回りには起きないということはまったくないのである。
そういうことで、消去法で行き先を考えた結果が加太なのである。

今日の予定はいつもの四国ポイントをやり過ごしていきなりテッパンポイントから高仕掛けでスタートしようと考えている。上り最強0.2ノットではできるだけ友ヶ島に近づきたいのである。
紀ノ川の沖が濁っているのは仕方がないと思っていたけれどもその濁りは加太のほうまでやってきている。あらまあ、これはあんまり状況は良くないなと、戦闘開始前から落胆の気持ちが先行する。それに加えて転流時刻にもかかわらず2ノット近い速度で船が北向きに流れている。完全に潮流表を無視した流れだ。水潮が南風に乗って上滑りしているのだろうか・・。それに加えてうねりもあるある。三重苦の中でのスタートである。

 

しかし、そんな状況にもかかわらずアタリはすぐにあった。小さなチャリコであったが魚はいるようである。

その後はアタリがない。ここにはチャリが1匹だけなのかと思ったが、近くを流している船はTさんだ。



この人もSNSのグループから離れていった人だが、魚を釣る量が半端ではない人だ。どうやったらあんなに釣れるのかと思えるほどの釣果をあげるので、今日の僕の場所の選択もあながち間違いではないのだとここで粘ることにした。

速すぎる潮に難儀しながら同じ場所を行ったり来たりしていると魚探に大きな反応が出てきた。仕掛けを下ろしているときにタイミングよく反応が出た時、大きなアタリがあった。一気に仕掛けを持っていく感じのアタリだったのでこれはアジかとサバだと思ったがその引きは尋常ではない。これはきっとメジロだ。疲れが残っているのか、左腕は腱鞘炎のように時折痛みが走るような状態なのだがそうは言っていられない。
枝素は3.5号、うわ~、これは取れないかもしれないぞ。仕掛けに手をかけることができてもクッションゴムの恩恵がなくなった時点で切られてしまうかもしれない。こんな海の状況と潮流時刻からすると今日の最初で最後のチャンスかもしれない。幸いにして周りに船はいないのでダメもとで糸を出しながら魚を弱らせる作戦に出た。
どれくらいやり取りをしていたのか、自分では10分以上やっている感じがしていたが魚が弱ってきたと感じたので一気に仕掛けに手をかけた。
魚が上がってきたのを見ると意外と小さい。これがこんなに引くかと思ったらもう1匹掛かっている。そしてその下にも・・。そしてそれから下は仕掛けが切れていた。
魚が弱ったのではなく、その下に掛かっていた魚が仕掛けを切ったのである。
おそらく、ひょっとしたら6本の鉤全部に魚が掛かっていたのかもしれない。
もう一度群れに遭遇したがビニールを切られただけであった。

潮は緩くなり釣りをしやすくなったがアタリはなくなった。このまま北上してナカトシタを目指す方法もあるが、次はアジか真鯛がほしい。ナカトシタにはハマチの群れしかいない気がしたのである。

ここから行ける期待が持てるポイントは電車が沈んでいるポイントかと思い南下。



ここには誰もいなかったが読みが当たったというかただのまぐれだというか。マアジがヒットした。
午前8時で終了しようと思ったけれども少し延長。しかし、午前8時半を回っても次のアタリはなく午前8時45分に終了。やっぱりまぐれであった・・。
港に戻り叔父さんの家でトウガラシを収穫していると風が強くなってきた。もう少しもう少しとズルズル続けていたらえらい目に遭ったかもしれないと思うと早く見切りをつけたのは正解であったかもしれない。

今日の午後は雨という予報であったがこの空を見ているとまったくそんな気がしないほどのいい天気だ。



と、思っていたら、燃料補給に港に戻った午後3時ごろになると雲がひろがっていて間もなく雨が降ってきた。日本の予報精度というのはやっぱりすごいのである。




コメント
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