鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

2006年景気点描

2006-01-04 | Weblog
・元旦昼過ぎのの京都・平安神宮のお賽銭はほとんどが硬貨ばかりで1000円札をチラホラ見かけた程度で、5000円札や1万円札はみなかった。例年より人出は多い、と感じたのにお賽銭はやや渋り気味。参道を進み、一番前に出ての観察である。
・元旦付けの新聞朝刊のページ建てあ日本経済新聞が116ページで前年と同じ、朝日新聞が100ページで同プラス4ページ、読売新聞が108ページで同プラス4ページ、毎日新聞が86ページで前年より2ページ減と全体としてはやや上向き。企業の広告そのものが全体にテレビに移る傾向があるなかでは健闘したといえよう。肝心の記事にはこれはという刮目すべき報道はなかったような感じ。ネット時代に新聞の重要性をアピールするにはやはり天下を驚かすような特ダネがない、とどうしても活気が伝わってこない。いつみても同じような紙面では読者の新聞離れは加速されるだろう。
・対するテレビの番組は全体にどうしても見ておかないとという番組がなかったせいか、提供スポンサーも例年通りの印象を受けた。テレビ東京が2日に放送していた特別番組「天下騒乱ーー徳川三代の陰謀」のスポンサーに日頃見かけない通信販売の企業と親会社の日本経済新聞社の名前があったのを見て、売り物の番組なのに苦戦している様子がうかがえた。
・2日の百貨店の初売りは東京・新宿の伊勢丹本店が前年比10%増の26億円で過去最高、大阪・梅田の大丸梅田店も同7%増で過去最高となるなど総じて好調。特に伊勢丹では開店前から1万6千人が並び、開店時間を20分早めたほど。鈍想愚感子も近隣の百貨店に赴いたが、いずれも人出は例年より多く、福袋の売れ行きも良さそうに感じた。
・毎日新聞が企業116社を対象に昨年12月中旬に実施したアンケート調査によると、77%が「06年の景気は良くなる」と回答しているし、デフレ脱却の時期を55%が「06年上半期」と答えている。
 そういえば、昨年末に、お歳暮を配達に来た宅急便のおじさんに聞いたところ、「この冬のお歳暮の数はやたら多い」と強調していた。景気は一歩一歩よくなってきてはいるのだろう。ただ、消費者の財布のヒモは長かった景気低迷期の思い出がしっかり頭に残っていて、バブル期のように野放図には緩まないようだ。本物やいい物にはつい費やされるが、ムダや必要のないものには向かわないということなのだろう。そこのところをよくわきまえないと、ヒューザーのような心卑しい企業は消費者から見向きもされず、手痛いしっぺ返しをくらうこととなろう。
コメント
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