鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

夏の納涼歌舞伎を楽しんだ後は「備長ひつまぶし」のウナギの味を堪能した

2024-08-06 | Weblog

 5日は東京・銀座の歌舞伎座へ8月納涼歌舞伎の観劇に出掛けた。いつも事前にネットでチケットを購入するのだが、今回は発売日を失念して気が付いた時にはほぼすべての座席が売り切れとなっていた。以前は1階の一等席に座席を予約していたが、最近はずっと一番後ろの3階B席を予約していくことにしていて、ある時その座席の後方に一回の演目ごとにチケットを販売しているいわゆる立見席のような席があることに気がついて、いつかそんな席から見てみたい、と思っていて、今回そうすることにした。

 開演の50分くらい前に歌舞伎座に着き、いわゆる立見席なる売り場に行き、立ち合いの男性に聞いたところ、やはり演目ごとにチケットを販売しており、11時開演の演目の山本周五郎原作の「ゆうれい貸屋」の観覧料を聞くと1人2500円とほぼ3階B席と同じ料金だった。その料金を払い、1階のみやげ物売り場を覗いてから、開場の10時半に入り口に赴くとエレベーターで3階に上がり、合わせて100席くらいある座席の両端約20席が指定された席のようで、通路から2番目3番目に席を確保した。

 午前11時に「ゆうれい貸屋」が開演し、坂東巳之助演じる桶屋職人弥六が住まいの長屋に朝帰りすると、女房のお兼が里帰りしてしまっていて、そこへ現れた幽霊の染次に一目惚れしてしまい、その染次から恨みを晴らしたい人に幽霊を貸し出す商売をしよう、と持ち掛けられ、乗ってしまい、まんざらでもない稼ぎを手にする。しかし、しばらくして、幽霊たちがなぜかやりがいを失くして、次から次へと去っていってしまう。

 そんな折り、里帰りしていた女房のお兼が戻ってきて、長屋の住人が集まってきて、お経をあげて、幽霊たちを一掃してしまい、弥六とお兼は仲のいい夫婦に戻っていく、という小咄で、結末が一体どうなることか、と心配しながら見ていた観客の胸をなで下ろさせてくれた。座席に外人のカップルが座っていたが、こんな日本の昔の長屋の人情話を理解できたものか、いささか気になった。

 観劇が終わり、すぐ側の銀座三越11階にあるウナギ屋「備長ひつまぶし」に寄り、約30分くらい列に並んだうえ、夏に相応しい鰻ひつまぶしを堪能した。毎年夏に1回、ウナギを食べることにしており、ネットで調べたうえでのお店で、最初はそのまま食べて、2回目はネギとワサビを合わせ、最後は出汁をかけて、3回うなぎ丼の味を楽しむという食べ方をして、うなぎをしっかりと味わわせてくれた。この「備長ひつまぶし」店は愛知県下の名古屋の北にあたる丹羽郡大口町に本店があり、名古屋に4店、大阪、福岡に各1店、東京に5店の計12店を構えており、名古屋出身の鈍想愚感子として初めて知った事実で、今後とも応援していきたい、と思った。

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