鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

日本の家電メーカーの技術力の高さを実感させてくれた、日本製エアコンが約30年ぶりに正常に稼働した事実

2024-07-30 | Weblog

 今年の夏は異常に暑い。そんな中、先日名古屋から友人が上京して泊まっていくことになったので、北側の洋室に泊まってもらうことにしたものの、ずっと使っていなかったダイキン製のエアコンにスイッチを入れたところ、なんとか稼働したものの、リモコンがうまく作動しなくて、温度調節などが有効に働いてくれなかった。なんとか、その場はしのいだものの、友人には不便をかけてしまった。これまでにも孫たちが遊びに来た折りなど何回も冷房なり、暖房なりを入れようとしたものの、いつも中途な半端な形となってしまっていた。

 それで、かみさんに頼んで当該のエアコンを購入した溝の口駅前のヤマダデンキにリモコンを持っていって、新しいのに交換してもらおう、としたところ、ダイキン製エアコンはいまは扱っていないので、取り合ってくれなかった。ただ、店員の説明では「いまのエアコンのリモコンは家電メーカー共通の仕様になりつつあり、そうしたものに切り替えるのも手だ」と教えてくれた、という。ただ、「ダイキンのエアコンは扱っていないので、使えるかどうかよくわからない」とも言われた、という。

 家電メーカー共通のリモコンがあるなんて聞いたことがなかったので、半信半疑の気持ちで、とにかくネットで検索してみたところ、本当にそうしたものがあることがわかった。我が家にはエアコンが3台あり、いつも使っているのは居間に備えてある東芝製のもので、残り2台はかみさんの部屋にある東芝製のものと一番北側の仏間にあるダイキン製のもので、こちら2台はいずれも入居した30年前に当時一緒に住んでいた息子たちが購入、設置したものだった。2台ともこれまでほとんど使ったことがなかった。だから、これら2台はずっと埃を被っていて、いつ廃棄しょうか、とも思っていたものだった。

 ただ、最近は来客が多くて、仏間のダイキン製エアコンは時々動かそう、と試みることが多くて、こちらのものだけはなんとか、動かしてみよう、という気になり、ネットでマルチリモコンなるものがあることが判明した。そこで、さらに検索していくと、ダイキン製エアコン共用のリモコンがあることがわかり、アマゾンネットで販売していることを突き止め、約2000円弱で購入してみた。

 その翌日、ダイキン製エアコン用のマルチリモコンが届いたので、早速仏間のエアコンに使ってみたところ、なんと、20数年ぶりに正常に稼働して、立派にエアコンとして機能した。当初はリモコンの故障だけでなく、エアコン、さらには室外機のどこかが故障しているのではないか、とも懸念していたが、そうした懸念の一切を振り払ってくれるような見事な立ち直り方で、これまでどうして動いてくれなかったのか、と怨みのひとつでも言いたくなるほどだった。

 ダイキン製のエアコンが20数年ぶりに稼働したので、もうひとつのかみさんの部屋にある東芝製エアコンについても稼働するのか、どうかを確かめたくなって、リモコンと操作マニュアルを記した解説書を引っ張り出し、本体の溜まっていた埃などを除去したうえで、スイッチを入れてみたところ、なんとこちらも正常に稼働したのに驚いた。こちらは本当に約30年ぶりにスイッチを入れたというのが正直なところで、まさか稼働するとは全く考えてもいなかった。

 日本の家電製品はかつては世界をリードして、日本経済の屋台骨を支える一翼を荷ったといっても過言ではないが、ほぼ30年間、ほとんどスイッチをいれたことのない日本製エアコンが正常に稼働したことはその実力のほどを如実に示してもいる、といってもいいことだ、と思う。世界に誇るべき日本の家電メーカーの技術力ここにあり、と心底思った次第である。

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