とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2015北海道登山:3日目斜里岳「後半」

2015-07-23 21:30:59 | 山登り
沢歩きが終わり、樹林帯の登山道に入ると、右側にガレ場が見えてきた。通称馬の背と呼ばれる鞍部だ。


ハクサンチドリを見つける。


ウコンウツギが登山道沿いに咲き乱れている。




ナナカマドにも白い花が咲いていた。


これは季節外れのチシマザクラなのだろうか?




ナナカマドの白い花が一面に咲きだしている。紅葉の時期になると、この辺りは真っ赤に染まるのだろう。


10:35。馬の背に到着する。


北東側に目を転じると、羅臼岳のピークが見える。


これはエゾツツジか?


チングルマが綿毛になっていた。


エゾカンゾウ。本州ではニッコウキスゲとして知られる花だ。




11:00。斜里岳1545mに到着する。羅臼岳に続いて83座目の百名山となる。


山頂から斜里町の街並みが見えるが、まるでパッチワークのような畑が広がっている。そして、その先には、網走市内、サロマ湖が見える。


羅臼岳をはじめとする知床連山も確認できる。前日、羅臼岳から見えたのはやはり斜里岳であったことが良く分かった。


ミヤマアズマギク。


ミヤマオダマキ。


二つの湖が見える。右が屈斜路湖で左が摩周湖だ。


景色を十分堪能し、再び馬の背まで下って行く。急な下りで、滑りやすい。




馬の背を過ぎ、きつかった胸突八丁も下る。


上二股から新道に入る。旧道と違い、沢歩きはなく歩きやすい道が続く。雪渓はトラバースするだけなので、これもまた難しくはない。




ハイマツ帯の登山道を登って行く。


単独行の若い女性に追い抜かれる。見る見るうちに姿が小さくなる。次の目的地「熊見峠」は、まだ先のようだ。




13:05。熊見峠に到着する。なんだか斜里岳から大分離れてしまったようだ。


熊見峠からは、一気に高度を下げる。下二股の旧道と新道の分岐までは45分ほどかかり、きつい下りだった。下二股からは、渡渉が何度も続く沢沿いの道だ。先行していた若い女性が渡渉を怖がっていたので、先導しながら一緒に登山口まで戻った。結局、登山口に着いたのは15時ちょっと前くらいとなり、思いのほか時間がかかった。ガイドブックでは、歩行時間5時間25分となっていたが、実際は7時間くらい歩いたようだ。思ったより手ごわい山だったが、渡渉、急流の沢登り、岩場、展望の尾根歩き、数多くの高山植物と見どころ満載の素晴らしい山であったことは間違いない。

清岳荘から林道を30分ほど走り、60キロ先の雌阿寒温泉まで向かう。雌阿寒温泉では、国民宿舎野中温泉に宿泊する。建物は古いが、木の温もりに囲まれ、肌触りのいい硫黄泉にのんびり浸かることのできる秘境の温泉宿だ。夕食は、部屋出しで、地場産品を使った素朴な料理だった。


2015北海道登山:4日目阿寒岳「前半」に続く。

2015北海道登山:3日目斜里岳「前半」

2015-07-23 00:03:38 | 山登り
6:00。「ホテル緑清荘」を出発する。この日も朝食は弁当で済ます。


6:40。登山口の清岳荘に到着する。


ここは、管理人が常駐する素泊まりの山小屋で、ここに泊まって斜里岳を目指す登山者もいる。


登山口からしばらくは、遊歩道を歩く。苔のような植物がコブみたいにくっ付いている不思議な木があった。


7:00。林道から沢沿いの登山道に入る。ここにもクマ注意の看板があった。


沢に沿って歩き始める。


すぐさま渡渉が始まる。


この後、10回以上も渡渉がある。




赤リボンを頼りに、岩の出っ張りに足を掛けて沢沿いをひたすら進む。


雪渓を渡る場所もある。


7:52。下二股に到着する。右が新道、左が旧道である。旧道は、さらに水量の多い沢となり、滝や険しい岩場が多く、沢歩き初心者は行かないほうがいいコースとなっていたが、滝を見たくて旧道コースを行くことにした。


これからは、滝見物の沢登りだ。まず最初は、「水蓮の滝」。


三重の滝。


羽衣の滝。


羽衣の滝上部。




赤茶けた岩場の上を進んでいく。


ロープ場もある。


万丈の滝。


雪渓がここにも残っている。


見晴の滝。


名前がないが、二筋に分かれた滝。


七重の滝。


七重の滝上部。


霊華の滝。


霊華の滝上部。




長かった滝遡行が終わり、小さい沢になってきた。


10:00。上二股に到着する。ここが新道との合流地点だ。下山は新道経由で行くことにしていたので、しっかり場所を確認しておく。


2015北海道登山:3日目斜里岳「後半」に続く。