とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

歩き方で個人を認識する技術

2015-07-14 22:13:53 | ニュース
NHKのニュースで、人の歩き方を細かく分析して歩く癖などから個人を特定する最新の技術の紹介を行っていた。この技術は、大阪大学の研究グループが開発したもので、歩く人の姿をカメラで撮影し、その速さや姿勢、手と足のふり方など8つの項目について調べ性別や年齢だけでなく、歩き方の特徴を細かく分析し、別の映像に映った人物と照合する事で、同一人物かどうか鑑定するというものだ。

この技術による人物認証を「歩容認証」というそうだ。現状では、「通常の歩き方なら、2歩分の映像があれば90%以上の精度で識別できる」という。ただし、走っている場合や、同じ人物でも年齢変化やけがなどで歩き方が違っている場合などは難しいらしい。そこで、「顔認証」と「歩容認証」を組み合わせる事で、確実に個人を特定することができるという。

この技術は、やはり犯罪捜査には早速使われているらしく、警察も試験的に使い始めていて、これまでに事件の犯人を逮捕する重要な手がかりになったケースもあるという。一度警察のデータベースに歩き方が登録されてしまうと、監視カメラなどに映った映像から一気に個人を特定してしまうというケースもこれから出てくるであろう。犯罪捜査に役立つことはいい事なのだろうが、こういう技術があらゆる分野に使われ出してしまうと、プライバシー侵害や監視社会へ繋がってしまうという危惧が噴出してきそうだ。

監視カメラや防犯カメラがいたるところに増えてきている現代においては、いかなる人もカメラの映像から逃れることはできない。顔を隠していても、歩き方でわかってしまうようでは、逃げようがない事も確かである。技術の進歩は凄いと思うが、あまりにも進歩しすぎる事は怖いような気がしてきた。