とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2015北海道登山:2日目羅臼岳「前半」

2015-07-21 21:14:12 | 山登り
5時に起床し、弁当にしてもらった朝食を部屋で食べ出発の支度をする。前日曇り空だった天気も、早朝から晴れ上がっていた。今回の山行での幸先良いスタートになりそうだった。

6:15。「ホテル地の涯」の駐車場から裏手に回り、登山道入り口に向かう。いつの間にか駐車場も満車となっていた。


ホテルの裏手を少し上がると羅臼岳登山口だ。登山口には、木下小屋という山小屋もあり、ここに宿泊もできる。登山者名簿に記入して、いよいよ羅臼岳へ向かう事になった。これからヒグマの生息域に入るという事で緊張も高まり、四国遍路の持鈴を熊鈴に代えて騒々しく出発する。持鈴の音は、甲高くよりクマの耳に届きやすい。


少し行くと祠があり、その先には結界が張られていた。神の領域に入るという事なのだろうか?


広葉樹と針葉樹が混じった樹林帯の中を進んでいく。


羅臼岳は、花の百名山にも入っており高山植物がいろいろ見られることでも知られている。早速見つけたのは、ハクサンチドリ。


続いて見たのは、エゾノキリンソウ。日当たりの良い岩場に多く咲く花だ。


7:37。オホーツク展望台より少し上がったところ。オホーツク海、水平線、青空がくっきりと確認できる。


上のほうを見上げると羅臼岳山頂もしっかり見える。


7:40。650m岩峰に到着する。この辺りは、アリの巣が多く、アリを食べにくるヒグマが頻繁に出没する場所だという。確かにアリが多く、長居はしたくないので早々に通過していく。


樹木の枝が、横へ横へと伸びているのがわかり、雪の重みに耐えているのだなあと感心する。


知床連山の山並みも見えてきた。


ウコンウツギ。


大きく平らに広がった葉が立派だ。


8:13。極楽平に到着する。樹木の先には、一際大きくなった羅臼岳が望まれた。




再び後方を振り返ると、オホーツク海、水平線、青空がますますハッキリしてきた。こんなにもいい天気になってしまうとは、登りはじめるまで思いもよらなかった。


8:39。仙人坂に着く。ここから急登が始まる。


しばらく行くと、雪渓が現れてきた。雪が夏道を隠してしまっていたので、雪の上を乗り越えていくが、それほど大変ではない。


再び、小さい雪渓を進む。


9:24。大沢の大雪渓に入る。北海道の山だから雪がある事は予想していたが、アイゼンまでは用意してなかったので、思ったより大きい雪渓にビックリする。下山して来た人からはアイゼンがないと厳しいと言われたが、気温が上がり雪が緩んできていたので登りは、キックステップで問題なく登ることが出来た。




最後が特に急な登りだったが、なんとか無事に登り終えた。雪渓の上はさすがに涼しい。


雪渓の先は、チングルマ等の高山植物がさらに多くなってきた。


チシマノキンバイソウ。


10:00。羅臼平に到着する。


羅臼岳山頂はもう目と鼻の先だ。


これは、フードロッカー。ヒグマの襲撃を避けるために食料を一時保管する設備だ。


北方領土の国後島の山並みも見える。


羅臼平からは、ハイマツが広がる緩斜面となる。この辺りも、さらに多くの高山植物が見られるようになってきた。ピンクの小さい花はコケモモ。


小ぶりなシャクナゲ。


ハイマツ帯から岩稜帯を登っていくと羅臼岳山頂は間近だ。

2015北海道登山:2日目羅臼岳「後半」に続く。