とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2015四国八十八ヶ所巡り:番外編5-内子町観光

2015-03-29 10:48:05 | お遍路
内子町には歌舞伎劇場があると、くーかいさんが教えてくれたので、まずは行ってみようと思っていた。運がいい事に泊まる宿のすぐ近くだ。受付終了時間が16時半だったので、宿のチェックインをする前に先に見ていく事にした。

劇場へと続く路地沿いにも幟旗が何本も掲げられ、歌舞伎劇場があることを猛烈にアピールしていた。狭い路地を曲がると歴史的価値がありそうな「内子座」がドーンと建っていた。この建物は、明治末から大正にかけて内子の町が木蝋や生糸などの生産で栄えていた頃、地元の人々の娯楽の場として発案され、大正天皇の即位を祝して地元有志の出資により創建されたという。




受付を済ませ、中の廊下に入ると歴代の歌舞伎役者の写真が飾られていた。


そして、劇場内に入ると昔ながらの枡席に区切られている。うしろから前に向かっては傾斜になっていて、二階席もあり、花道もしっかり付いている。できれば、歌舞伎をやっている時に入ってみたかった。




奈落の入り口。舞台裏まで見せてもらえるのだ。




奈落とは、舞台の下や歌舞伎の花道の床下の空間のことで、廻り舞台や迫り出しの装置があるほか、通路にもなっている場所の事だ。


そして、翌日は内子町でもかなり山奥にある見どころ見学だ。こちらは、神戸のイノさんの情報で行ってみる事にした。内子の町から麓川をさかのぼったところにある、棚田の田園風景が広がるエリアである。地元の人々が作った石畳清流園では、水車を回して精米をしているそうだ。




ただ残念なことに、水量が少ないのか水車は回っていなかった。




次に向かったのが、弓削神社だ。入り口には、太鼓橋と呼ばれる屋根付橋があり、橋を渡って神社に入っていく。鬱蒼と樹木が茂り神秘的な雰囲気がする。






弓削神社の創建は応永3年(1396年)と伝えられているそうだ。氏子の人々は「日参り信仰」を続け、1日も欠かすことなく旗を掲げ、五穀豊穣と家内安全を祈願しているという。




屋根付橋の前には、太子堂もあった。


弓削神社から少し下ったところに、「東のしだれ桜」がある。まだ早いかとは思っていたが、案の定早かった。樹齢350年ともいう立派なヒガンザクラだが、このところ寒かったせいか、見頃になるには10日くらい先のようだ。それでも、朝から地元の人たちが総出で桜祭りの準備をしていたのが面白かった。






最後に寄ったのが、弓削神社と同じく屋根付の「田丸橋」だ。生活道路としてはもちろん、農作物の保管場所や井戸端会議の場所としても利用されていたというが、屋根付きの橋というのは他では見たことがない。




この橋は、ドラマ『坂の上の雲』で、正岡子規の妹・律が幼馴染の真之を追いかけて駆けていく場面が撮影されたという。残念ながらそのシーを見てはいないが、どちらかというと映画「マディソン郡の橋」の日本版のような気がした。




さて、これ以上いろいろ見て回るとタクシーメーターの上がり具合も気になってくるので、そこそこにして内子駅に戻った。くーかいさん、神戸のイノさんのおかげで、面白いものを見ることができて良かった。今後とも、いい情報の提供をお願いします。ありがとうございました。