とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2015四国八十八ヶ所巡り:17~19番

2015-03-05 17:56:03 | お遍路
16番札所観音寺近くにある旅館「鱗楼」を7時10分頃出発する。


2.8キロ歩き17番札所の井戸寺に到着する。まだ朝早いのに大勢のお遍路さんが礼拝をしていた。今日は晴れているものの、肌寒い日だ。


ここにある井戸は、弘法大師が錫杖で一夜のうちに掘られたといわれ「おもかげの井戸」と名付けられている。




国道を歩き、徳島市内に向かって歩いて行くと前方に眉山が見えてきた。どの方向から眺めても眉の姿に見えることからその名がついたといわれる。徳島市のシンボル的存在として親しまれている山だ。ちょうどその前を通る予定なので、ロープウェイで山頂に行ってみたくなった。


眉山ロープウェイ乗り場に到着した。阿波踊り会館が併設され、手前のベンチの屋根は、阿波踊りの菅笠の形になっている。さすが阿波踊りの本場である。


さて、ロープウェイに乗ろうと中に入っていくと、6日(金)まで点検の為、運休中となっていた。せっかくここまで来たのに運休とはガッカリだ。さすがに歩いて行くには時間がかかりすぎるので、あきらめて「阿波おどりカラクリ時計」を見に行く。カラクリが出てくるのが10時なのでちょうどいいタイミングだった。これは、9時55分頃のカラクリ時計だ。


10時ちょうどに、いろんな所から人形が登場し、阿波踊りが始まった。なかなか面白い仕掛けだ。






カラクリ時計を見てからは、ひたすら徳島市内の街中を歩く。初日に徳島からスタートしたのに、また徳島に戻ってくるとは、ちょっと振り出しに戻ったような気分である。

小松川警察署の裏手に「弘法大師お杖の水」があるというので、寄り道して見ていく。これも数多くある弘法大師が掘り当てた水場のようだ。


井戸寺からは16.8キロもあったが18番札所恩山寺にやっと到着する。2日目くらいから何度も出あっていた夫婦のお遍路さんと、ここでも再会した。道中出会うお遍路さんは、ほとんど顔なじみになっていた。


入り口には立派な弘法大師像が建っている。


「お京塚」。お京は石見国(島根県)の出身で、大阪で芸妓をしていたという。要助と結婚するが鍛冶屋長蔵と不倫の関係になり、要助を殺してしまう。お京と長蔵は罪滅ぼしのために四国遍路をし、19番立江寺まできたところ、お京の黒髪が逆立ち鉦の緒に巻き上げられてしまった。時の院主にことの次第を告白し、罪を懺悔したところ、お京の頭部の肉が剥がれ、黒髪もろとも鉦の緒に残り、命だけは助かったという。お京は出家得度して、この地に庵を結び、一生を終えたという伝説があるそうだ。以来、立江寺は阿波の関所寺と言われ、罪深い人はここから進めなくなるといわれているそうだ。私は、立江寺まで行けたので罪深い人でなくて良かった。


立江寺近くにある赤い橋。以前、テレビのお遍路の番組で見た気がしたので念のため写真をとっておいた。


14時45分。19番札所立江寺に到着する。


境内にある多宝塔。これも立派な建物である。


今日は、そのまま立江寺の宿坊に泊まる。10帖もあり、これだけ広い部屋を一人で独占である。


残念なことに、夕方のお勤めは、お坊さんが全員お通夜に出払ってしまい今日はないとの事。今夜はゆっくりできそうだ。

今日の歩行距離:23.6キロ(通算107.4キロ)
明日の予定:21番札所まで。