とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2015四国八十八ヶ所巡り:27番

2015-03-11 18:42:09 | お遍路
この日泊まった「遍路宿 蔵空間茶館」は、吉良川町伝統的建造物群保存地区にある建物である。この地域は、明治時代から昭和初期にかけて良質の木炭の集散地として栄えたそうで、主屋や蔵の外壁は土佐漆喰仕上げで,水切り瓦を使っている。また、いしぐろと呼ばれる割り玉石を積んだ石垣がこの地域独特のものになるそうだ。なかなかこういった貴重な建造物の家に泊まることはできない。昨夜は遅かったので建物をよく見ていなかったが、朝食の後、庭や蔵の写真を撮らせてもらう。蔵の一つは食堂になっていて、ギターやピアノが置かれ、ジャズやポップスがBGMで流れるおしゃれな空間だ。朝食は、もちろんパンとサラダ、フルーツ、コーヒー等である。建物には和のイメージがあるのに、食事は洋風というギャップがユニークであり、ダンディなオーナーとの語らいが楽しかった。




7時40分。いつもより1時間ほど遅く、のんびりと「遍路宿 蔵空間茶館」を出発する。


宿を出てしばらくは、吉良川町伝統的建造物群保存地区の街並みを見ながら歩く。こういった建造物は、建物が古いだけに住むうえでは、いろいろと不便なことが多いという。補修や改造などは、文化庁のお許しが出ないと勝手にはできないそうだ。外部の人間は、古いものもイイネだけで終わってっしまうが、実際住んでいる人の苦労も大変なんだと改めて感じた。




今日も海岸線沿いの道をずっと歩く。


羽根地区から峠越えの遍路道を歩く。


峠から、海や集落が良く見える。


一旦、国道55号線に入りしばらくは車道沿いに歩く。田野駅前の道の駅で昼食とし、さらに1時間半ほど歩くと今日の宿である民食「浜吉屋」に到着する。時間は、まだ午後1時半くらいである。チェックインするにはまだ早いので、荷物を置かせてもらい、27番札所神峰寺まで往復することにした。この宿に泊まる人は、だいたい荷物を預けて27番札所神峰寺まで往復するのが通例のようだ。当初は、宿に着いたら早めに休もうと思っていたが、往復3時間ほどで行ってこられるというので頑張って行くことにしたのだ。

2キロ程は、舗装した車道を歩く。今日も本当にいい天気だ。


後半からは、車道と別の遍路道を歩く。


14時18分。27番札所神峰寺山門に到着する。


このお寺も、山門から本堂、太子堂への道のりは長く、石段を何段も登らなくてはならない。本堂の標高は430mとなり、境内からの展望もまたよい。


15時40分。無事、民食「浜吉屋」に到着する。3時間と聞いていたが、2時間10分ほどで行ってくることができた。


今日も、マメができた足の小指が痛い。山道の下りが特にきつくなってきている。明日は、平地ばかりだから何とかなるかな?

今日の歩行距離:28.8キロ(通算288.8キロ)
明日の予定:28番札所手前13.6キロ付近まで