とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2015四国八十八ヶ所巡り:修行の道場高知県入り

2015-03-09 16:44:36 | お遍路
今日は、みなみ旅館を午前6時半に出発する。この時点では、薄曇りでまだ雨は降っていなかった。


那佐湾では、漁が行われていた。この辺りは那佐というのだが、ところどころにNASAという文字があり、最初はあのNASAと関係があるのかと思ってしまった。多分、漢字よりアルファベットのほうがインパクトが大きいのでわざとそんな表記にしていたのだろう。


今のところ海も穏やかだ。


道の駅「宍喰温泉」前を通過する。


8時頃の海岸の様子。少し波が大きくなってきたような気がする。


8:40。水床トンネルを出ると、ついに高知県だ。距離は4県中最長の約470kmあり、寺は最少の16寺。札所によっては3日以上歩かなければ次の札所までたどり着けないというまさに「修行の道場」である。この辺りから雨が酷くなり、上下とも雨具にする。


10時。番外札所の東洋大師前に来た。晴れていれば、礼拝に寄ったが雨が酷いのでそのまま通過する。


その後は、ひたすら雨の国道55号線を歩く。晴れだったら美しい海岸線を楽しむ余裕もあっただろうが、海をゆっくり見る気力もなく前へ前へと進んだ。海岸の波しぶきも大きくなり、雨も大粒になっていた。


この辺りから、約10キロは自動販売機もなければ、家も一軒もない。あるのは、海と山だけである。ときおり通る車の水飛沫を浴びながら歩いて行く。昔のお遍路さんは、現在の国道55号線もなく角がない漬物石みたいな石がそこらじゅうに転がっている海岸を歩いたという。岩が風で転がりゴロゴロ音を立てることから、ゴロゴロ海岸と呼ばれたそうだ。さすがに、今は海岸を歩く必要はないが、それでも気持ちが萎えそうな辛い道である。

午後3時過ぎ、やっと今日の宿「ロッジおざき」に到着した。今日は道を間違えることはなかったが、かなり疲れた。体も荷物も雨でびっしょりだ。部屋の前には、荒れた海が広がっている。今日もぐっすり眠って明日に備えよう。

今日の歩行距離:32.4キロ(通算227.0キロ)
明日の予定:26番札所まで