これから仮に、太陽フレアの巨大なものが起きた場合には、
今までとは違う世界が現出することになるが、
一体何がどう変わるのだろうか?
●太陽面のコロナ爆発
まず、Xクラス以上の特大太陽フレアが発生し、
そのエネルギー放出面が地球に向けられた場合には、
巨大な爆発に伴うプラズマ・電磁波・質量放出が発生し、
最初に様々な波長の電磁波は光の速度で地球に向かってくることになる。
●フレアーから8分後
太陽面での爆発から巨大な電磁波(光)が届くまでの時間は8分程度だ。
光の到着時には、通常の数十倍以上の明るさで、太陽は瞬間輝くだろう。
それと同時に地球の高緯度からさらには低緯度にかけても、巨大なオーロラが目撃されるはずである。
普段は極地、高緯度地方特有のオーロラが、地球全土に見られるかもしれない。
●EMP(上空での核爆発)と同じ現象が地上を覆う
同時に地球上空では電磁波を使った通信の障害、デリンジャー現象が生じることになる。
さらにこの、太陽からの超強力な電磁波によって、地上、空中への電磁気障害を誘発し、様々な電気・電子機器が破壊されることになる。
瞬間的に誘導される電気の流れ(サージ電流)が、空中での電磁気誘導や、大地電位の急上昇が、アースラインや送電線、配線などに侵入するためである。
ものによっては電気による焼損のため爆発や火災が起きるだろう。
もちろん常時行われていた通信は遮断され二度と使えなくなる。
●最短時間での文明崩壊
この太陽フレア―の第1次的な影響で様々な文明の利器は破壊されることになる。
特別電磁気シールドを施されたもの以外はことごとく破損する。
これらは、宇宙規模、地球規模の・・一瞬の・・出来事である。
太陽のくしゃみによって、地球のほとんどの電気・電子機器が止まるのだ。
長い時間かけてグダグダ壊れるのではなく、ほんの瞬時に起きることだ。
航空機、電車、自動車、あるいは家庭電化製品のほとんどは瞬間で使用不可能になるだろう。
地上、上空のあらゆるものが制御を失い、この時動いているものは、電磁気的暴風の中で飛び散る木の葉のように崩壊してゆくことになる。
この惨状は言葉では表現不可能であろう。
●”電気的に” 遠い場所は安全
しかしながら、このような電磁気的暴風の中においても、
電子・電気機器以外の、電磁気的に共鳴を起こしにくいものの多くは無事であるに違いない。
膨大な影響を受けるのは・・電気・電子・電磁気的機械装置だけであるからだ。
有機的生命体、植物・動物・人間などは、電気的に良導体とは言えないため、電磁気的な嵐にはそれほどの直接的影響はないはずである。
つまり、地球上でも電気の通っていない人里離れた場所では、大きな影響はないと考えられる。
●文明化されているほど危険な状況となる
しかしながら、電子・電気機器で充満した都会では、とんでもない状況が起きることになるだろう。
空調や電灯の停止は言うに及ばず、サージ電流・誘導雷による発火、焼損に伴う火事、あるいは動力ストップによる部屋内環境の激変、医療装置の停止など、ありとあらゆる事態が生じることになる。
電気設備は瞬時に停電となり、暫くして水道、水洗トイレなどは流れなくなり、当然ながら電車やバス、車も止まってしまう。
オール電化の家屋、ビルディング、エレベータ、セキュリティも不能になるだろう。
近代インフラの中の原始状態になるといっていいかもしれない。
そう・・、この時に都会の安楽さや便利さを当然のごとく享受している人たちは、
普段頼り切っているその梯子が瞬間に外されることになり、
一気に不便さと不快感を味わう羽目に陥るどころか、
その依存度によっては生命の危機に瀕することになるのである。
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ちなみに現在地球規模で、偽コロナの悪い風邪(かぜ)が吹き荒れているが、
そのような人為的な偽のコロナの世界的混乱は、これから起きる可能性のある宇宙大のイベントの前にはゴミのようなものだ。
太陽の周囲には”太陽コナナ”と呼ばれるプラズマ帯があり、
それからの放出プラズマは「太陽風」とも呼ばれている。
普段でも太陽活動周期ごとに、その風は強く・弱く太陽系を吹きぬけているが、巨大な太陽フレア発生時にはその太陽風も巨大となる。
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太陽フレア発生で光の速さで届く様々なX線や電磁波の後、
地球には太陽の質量放出分(CME)が遅れて届くことになる。
重さをもった様々な荷電粒子が届く時間は光より遅く、2-3日程度とされている。
太陽が瞬時に強く輝いた時から、数日後にはその時の質量放出分、重いプラズマ太陽風が地球にやってくることになる。
この数日後に届く荷電粒子の塊がとんでもない地球の状態変化をもたらす可能性があるのだ。
●太陽の質量放出が地球に与える甚大な影響
放出された重さを持った荷電粒子(太陽風)は、分散して広範囲に広がってはいるものの、
膨大な質量・重さをもった荷電粒子であるため、
地球にとってはまるで「重い風」のように圧力を加えることになる。
普段はそよ風のような太陽風も、この時ばかりは暴風となるのだ。
それはまるで巨大な隕石が分散されて地上に降り注ぐ状況に似ている。
丸く固まった巨大隕石のような局所的な塊ではなく、
空間に広がった状態の、分散した巨大隕石のようなものであり、
それが・・地球へと降り注ぐことにもなるのである。
本日も拙い記事をご覧いただきまして、
誠に有難うございました。