現代物理学によれば、時空間の存在物はすべて数種類の素粒子で構成されていて、その素粒子・クオークなるものの振動パターンによって様々な事物が展開されていると言う話である。
さらに、その素粒子なるものはどこから出現しているかといえば、無限のかなたでもなんでもなく、無限の昔の爆発から起きたという事でもなく、いまここの「空間」から滲み出しているのである。
量子論では、真空というのは何もない無の空間ではなく、エネルギーの基底状態の素粒子で充満していると言う風に解釈されている。
無などどこにもないということだ。
そこに、ここに存在しているすべての事物は・・既に空間の中に「出現」しているわけだが、それは真空の中に発生する超微細な波動によって構成されているということだ。
あなたとは無関係ではなく、あなたの身体、手足、周りの事物、テーブル、パソコンなども含めて、真空中の超微細なエネルギーの出現形態である。
真空中の基底エネルギーとは、それは有るのか無いのかわからない、存在するのかしないのかの確率で示されるような有様をしているともいえるだろう。
そしてそれらが観測されると、素粒子・クオークというものになり、さらに大きな物質形を形づくっているということになる。
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超弦(ひも)理論では、それらのクオークは粒ではなく、ひもの振動パターンのようなものであって、次元としてはその振動数や振動のパターンに違いよって、最大11の次元があると予想されている。
さて、この世界の認識として、そのうちの四次元までが実際に知られているわけであるが、ここまで概略でまとめるとすれば以下のようになるだろう。
もちろんマクロな視点からの一般的な次元の説明であるが、0次元の点が連続して1次元の「線」になり、線が連続して2次元の「面」になるように、低次元の連続体が1つ上の次元となっている。
同じく、3次元的立体・物体が、時間的変化(t)を伴って四次元と認識されているわけだ。
たしかに、我々の見ている自然界、宇宙、都会、町、山川もふくめ、様々な動きや変化が起きている。
そのように認識している我々の世界は四次元世界というわけだ。
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さらにこの上が「五次元」とされているわけだが、先端物理の話はさておいて、やはりこの認識の流れを踏襲すれば、
五次元とは・・4次元時空の”連続体”であり、また時間軸tの無数の連続体とも考えられるのである。
ということは、
我々の世界認識である四次元時空そのものが、さらに無数に存在するということであり、また各々の時間軸が別個に設定されているため、4次元世界同士での相互干渉などは出来ないものと考えられるだろう。
これはいわゆる「パラレルワールド、並行宇宙」のことだ。
それぞれの次元世界は、パラレル・平行線なので決して交差しない。
したがって通常は・・ある世界から他の世界は決して見えないわけであり、その1つの次元の存在たちにとっては、他の世界などあるわけもない・・という事になる。
いままでのこの地球の常識?、宇宙には地球と同じ生命体の惑星あるいは次元なんかあるわけもない・・だって全然発見できないじゃないか?・・と言うような話にもなっていたわけである。
これは実に面白い話ではないだろうか?