気付きの科学 新世界版

ここで言う 「気づく」という意味は、空(くう)の状態から、在る状態に引き出す意識的行為・・すなわち創造のことです。

あるヨギの自叙伝より(12)神の想い

2020-07-13 08:03:15 | あるヨギの自叙伝 抜粋解説

私たちが、幼少期から少年、青年期へと”身体と心” が成長してきたように、すべての人間は、より大きなサイクル、”魂的な成長・進化”の途上にあるということに気づけるだろうか。

そんなの聞いてない、誰が決めたのか?・・等という人もいようが、

今・・ここに在ること・・に深く気付くならば、

わたしたちは、毎日毎日、寝ては、目覚めるように、幾多の生と死のサイクル、生まれ変わりや、自己実現の様式の進化を経て、やがて大人の魂になってゆく過程にあることが理解できるだろう。

 

ここで示される「観念界の人々」とは、やがて誰でも到達するところの意識進化した、魂の”大人”たちのことであると考えていいだろう。

 

 

あるヨギの自叙伝(パラマハンサ・ヨガナンダ著)p439

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観念界の人々はみな、物質界の究極の構成要素が電子(素粒子)でもなければ、また、幽界の根本要素がライフトロンでもなく、

両者とも実は神の想念の超微粒子(注釈1)から出来ていて、それがマーヤという相対性の法則(注釈2)によって分離され、

そのために、被造物が創造主とも、またお互いどうしとも、別個の存在として見える、ということを会得している。

 

(注釈1)想いは空虚な抽象イメージではなく、実体化する原因波動でありその想いはシナリオ(青写真)となって人生や生活、文化や文明を創り上げる。マインドが幻想世界を創り上げるという表現をする場合もある。

(注釈2)空(くう)から(波動)2極生が生じること。古代からの太陰図でも描かれているように、元はひとつの究極の点からプラス・マイナスが生じて回転運動しつつ、無数の”実体”、時空間が生じる。素粒子のスピン、原子のプラス・マイナス電荷、回転波動性、そして時空間の創出等を含め、現代の科学理論はそれを証明する方向にある。また同じように、男・女、上下左右、あちらこちら、過去・未来等の2元性といわれる現象も現れる。また古くから陰陽五行説などもある。

 

        

・・・言うならば、

神が想うと同時に、
空(くう)に波が生じ回転運動し、無数の素粒子・時空間が生じる。
そして、同時に認識している・・ことが・・今・・在ること・・・だ。

 

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観念界では、死も生まれ変わりも想念の中にある。

ここの住人たちは、尽きることのない永遠に新しい知識を聖なる唯一の楽しみにしている。

彼らは平安の泉を飲み、何の執着も残さぬ知覚の大地を自由自在に歩きまわり、果てしない至福の大海を泳いでいる。

見てごらん、

彼らの生き生きとした想念のからだが、霊から生まれた何兆という遊星や、出来たばかりの宇宙の泡粒や、英知の星や、スペクトルのような金色の星雲の夢の中を急上昇して、無限の大空のふところに飛び込んでゆくのを---。

観念体をまとった魂は、たいてい数千年間観念界にとどまっている。

そして、さらに深い至福を経験することによって完全に解脱すると、ついに一個の観念体から抜け出して、広大無辺な観念宇宙を自分のからだとするようになる。

こうなると、それまで身に着けていた個別的な観念の渦や、個々の力、愛、意思、喜び、平和、直感、安心、自己統御、精神集中等のあらゆる波が、永遠の至福の海に溶け込んでしまう。

魂はもはやその喜びを、一個の意識の波として経験する必要はなくなり、大宇宙意識の海と一つに溶け合って、そのすべての波をわがものとするのだ。

それは永遠の笑いであり、永遠の歓喜であり、永遠の感動なのだ。