弁護士湯原伸一(大阪弁護士会)の右往左往日記

弁護士になって感じたことを綴っていきます(注意!!本ブログは弁護士湯原の個人的見解に過ぎません)

相変わらず法曹界の不祥事が…

2006年12月28日 | その他
年末だというのに、相変わらず法曹界の不祥事がニュースになっています。。。

まず1つ目は、大阪地方裁判所の書記官が、貸金返還請求訴訟を提起された被告に対し、訴状・期日呼び出し状等を送付しなかったため、被告が出頭しなかったところ、欠席による被告全面敗訴の判決が言い渡されていることが明らかとなりました。

まぁ、被告からすれば非常に迷惑な話ですね。
ちなみに、大阪高裁で原判決の取消がなされているようです。

私も原告として訴訟提起をしたところ、被告欠席による全面勝訴判決を何度か取ったことがありますが、一応、口頭弁論中に裁判官に対して、被告への送達が適法になされているのか尋ねるようにしています。
やっぱり念には念を押した方がよさそうです。


関連するニュースへのリンク
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200612270114.html



次に、仙台高裁で刑事弁護人に選任された弁護士が、自身の骨折入院等で忙しかったため、控訴趣意書を出し忘れ、被告人の控訴が棄却されたことにつき、仙台弁護士会は業務停止命令を出したと報じられています。

骨折入院等で忙しいのは分かるのですが、一方で被告人の権利を失念するのは頂けません。
懲戒処分として、業務停止命令が出るのはやむを得ないのではないでしょうか。


関連するニュースへのリンク
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061228-00000110-mailo-l04



今日で仕事納めと言うところも多いと思います。
皆様、良いお年をお迎え下さい。

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