リベルテールの社会学

生きている人間の自由とは、私の自由と、あなたの自由のことだ。そして社会科学とは、この人間の自由を実現する道具だ。

やっぱりバカだったか

2011-01-21 22:21:21 | 断片
伊藤元重。

 知る人ぞ知る東大の国際経済学の教授ですね。「知る人ぞ」っていうのは、「知るはずの人は誰でも」って意味ですかね。
 十数年前に世界経済論を勉強した折に、よく整理された本を書いていたので、ああ、この人は頭がいいんだろうなあ、と、思って、彼氏の論を速読して5回目。この間、なんで頭がいいのにこんなことを。いや、何か個人的な意味があるんだろうと思って見過ごしてきましたが、愛想尽かしの5回目。
 朝日新聞対論特集
 さて日本はこれからどうしたらいいですか、と編集部の問い。
 彼氏いわく、日本を米国基準にしろってさ。さすれば日本の経済はまだまだ発展するだろう。いわく「このまま国を閉ざして衰退していくほど日本人は愚かではない」そうで。日本人は愚かではないと思いますが、伊藤はバカでした。はあ、悲しいね、目をかけてきてやったのが、この言い草。
 かえりみすれば、幻想の近経原論で幻影の日本社会を論ずるだけの岩田規久男(学習院大学教授)その他を見てから読むと、清涼剤というべきものだった、ことも幻想。所詮、近経男。
 
 さらに悲しいことに、対論の相手は私が眼をかけてこなかった佐伯啓思(京大教授)。バカと比べるとどんな人間でもよく見える。
 いや失礼。
 ともかく佐伯氏、国家主義者らしく、日本の国家的全体は、経済状態ではなくトータルとして内需拡大でよくなるんだ、って桶屋のレベルだが京大らしく文化的に収めている。いや、感心。桶屋でも、社会というのはそういうものなのだよ。どれだけ日本人に伝わったかは別として。
 人間個人の世界は生理的必須条件が満たされれば、経済状態の高下ではないんだ。佐伯は国家主義者なのにそれがわかり、伊藤は自由主義者のはずだが気づく様子もない。これまで4回我慢してきたからね。私にはそういう権利がある。
 ばーーーか。ばいばい。
 
 ああ、くだらない。私は昨日寝不足なので、この辺で。

 p.s. そういえば、ここはためになるブログのはずなので、一言。
    評論を読むときは、人間、頭のよさではなく、まず価値観を確認したほうがいいってことですね。
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