リベルテールの社会学

生きている人間の自由とは、私の自由と、あなたの自由のことだ。そして社会科学とは、この人間の自由を実現する道具だ。

ピラミッドと奴隷、そして経済学

2007-09-24 21:49:32 | 賃金・価値・権力
 今日は3連休(先週は出勤)
 なんか家族が忙しくて遊びにいけず、でも鎌倉の萩の花もたいしたことないしな、(鎌倉の)彼岸花なんて陰鬱だしな、と負け惜しみのうちに不貞昼寝して、夕食にそこそこの日本酒(妙高山だった)を呑んで温泉気分で風呂に入る今日この頃、
 
 なんかテレビで、ピラミッドは奴隷が作ったんじゃない、それは慈悲の公共事業だ、とかいってましてね、そのヨタ話は前から知ってますが、家人が「そうなの」とか感心してたんでちょっといっておきますが、
 
 ざけんじゃねえよ。
 誰がそいつらの飯の種を生産したんだよ。
 てめえら自身だろ。王様と兵士がパン作って食わせてやったのかよ。
 あほんだら。
 
 奴隷なんて一口で言いますが、奴隷はほっといたら死んじゃうんですよ。人間には飯がいるの。
 何十年も奴隷を働かせるには「農奴」化せざるを得ない。自分の飯は自己責任だ。
 
「ピラミッド作るなんて1年じゃできないんだから、自分達で飯ぐらい作ってもらわなきゃ困る。
 もちろんその分は君達に預けとくとつまんないことに使っちゃうから、はじめっからエジプト国王が召し上げてやるからね。そいつを君達に返してやるよ。働きに来りゃ返してやるのさ。もちろん、ちょっとは目減りしてるけどね。
 でも殺されるよりはましだろ!!」
 
 そりゃ奴隷だ! 
 どうすれば奴隷じゃなくなるかって? 自分で奴隷になってみりゃ分かるさ。多少だったらつらくともいい。やりあげた、って自覚のある仕事をしていられればね。でもつらさは多少だけ。そんなことは働いていりゃすぐわかるさ。
 わかんないのは子供と、分かると都合の悪い人間だけだ。
  (P.S.やはり「生殺与奪の権の有無」というのを付け加えないと、アメリカの奴隷の人に怒られますでしょうね)
 
 そんなこと、経済というのは誰かが作って誰かが食べる、そのメカニズムの様式だ、しかもどんな時代でも人間はそこから逃れることはできない。って一言教えれば誰だってわかることじゃないですか。
 きみい、中学や高校の社会科の先生諸君、どうしてそんなことが教えられないんだ。
 もっとも僕だってその理由は知ってるけどね。ケインズの結論の派生に過ぎない技術を、結果としてありがたがって教えてるからだ。
 情けない。
 ケインズだってその時代にはこの根本を知っていたさ。
 経済には経済の原則がある。今じゃそれを教えられる経済学者は100人に1人。ちょっと脱力感。 
 
 でも、ブログっていいですね。
 わざわざこんなこと本に書いてたら、(注)で膨れ上がってしまう。
 と(旧)HP派。
コメント
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