いよいよ来月の7月20日に公開となる、スタジオジブリの映画「風立ちぬ」の試写会に参加する機会を得て、この映画を観てきました。
飛行機好きな宮崎駿監督が満を持して自らとしては5年ぶりに作り上げた映画ですが、社内試写会では宮崎監督が映画を見て号泣したということが話題になっていました。
舞台は戦争前の日本で、飛行機を作ることを夢見てゼロ戦を作ることに努力を傾ける少年堀越二郎の半世紀の物語。
ネタバレにはならない程度の感想としては、確かに実に多くの飛行機が出てきます。宮崎監督は本当に飛行機が好きなんだなあ、と思わせます。
飛行機にかける少年二郎は、周りに人々に支えられながら飛行機技術者として成長をしていきますが、やがて汽車の中で出会った少女「菜穂子」との交流が芽生え、飛行機作りに命を懸ける二郎の私生活の中で重要になっていきます。
少年の半生を描く中で時の動きは速く、夢の中から現実へ、田舎から都会へ、日本から世界へとシーンはめまぐるしく変化します。
全体で二時間の映画はあっという間に過ぎてゆきました。
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私の場合、不覚にも後半で涙が出てきて号泣寸前。映画で泣いたのは何年振りでしょう。ちょっと感情移入しすぎたでしょうか。
でも、直接的な表現をしなくても、こういう表現で言いたいことを伝えられるんだ、という「もって行き方」にはめられてしまいました。
いよいよ公開迫る「風立ちぬ」。
宮崎監督が号泣したというのは、本当に作りたかった作品だったからじゃないでしょうか。そんな気がしました。
【風立ちぬ】
http://kazetachinu.jp/