快晴の日曜日、例年この時期は、地元中学校の「おやじの会」のバーベキュー大会が行われるのですが、今年は昨日の日曜日が開催日となりました。
地域には琴似発寒川という川が流れていて、河川敷が地域の人たちの格好のレクリエーションの場所となっています。
ここで大きなバーベキュー用コンロをいくつも用意して、炭で火をがんがん起こし、バーベキューを楽しみます。
例年、このイベントには中学校のクラブがかならずどこか参加してくれて、河川敷のゴミ拾いボランティアを行った後で焼き肉バーティとなり、子供たちにもジンギスカンや焼き肉が振る舞われます。
今年は男子サッカー部が参加してくれましたが、人数も多くまた食欲旺盛の年頃とあって用意した肉や野菜がみるみるうちに胃袋に吸い込まれてゆきました。
見事な食欲に、用意したおやじたちも満足げ。子供たちの成長は大人にとっての希望の光です。
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この「おやじの会」は結成から今年が14年目。
幼稚園や小学校では父親の会が結構あるのですが、子供たちも中学生くらいになると思春期で友達つきあいも増え、親を疎ましく思ったり、疎遠になってくるもの。
また父親の方も、40代半ばのまさに人生の稼ぎ時で忙しく、善し悪しは別にして家庭や子供たちを顧みることがつい疎かになり、子供たちとの触れあいが少なくなりがちです。
そのため中学校での父親の会というのはなかなか成立が難しいと言われているのですが、わが「平成おやじの会」は設立以来経に新しいメンバーを加えながら連綿と伝統が続いています。
PTAというのもありますが、こちらは活動が定型化していて大体が母親たちが参加することが多く、また子供が学校から離れたら自動的にPTAからも離れてしまうのが一般的です。
平成おやじの会の良いところは、子供たちが中学校に通っている現役の父親だけではなく、かつてこの会に参加していたという父親たちをOB会員として認めていること。
そのため、年代も幅が広く職業や経験も多様な優秀な地域人材の集まりとなっていて、「地域に知り合いや友達が多い」という生活を楽しむことができます。
OB会員がいるというのは経験が語り継がれるという効果もありますが、会の運営は極めて民主的で、会長や役員は現役の父親に限定され、OBが長老風を吹かして我が物顔に振る舞うことはありません。OBは会を見守り、できることで会に貢献する存在。
おやじの会の活動も、学校の教育に目を光らせるなどという厳しい存在ではなく、常日頃から様々な交流活動を通じて、生徒や学校を見守る姿勢を貫いているところが良いのだと思っています。
この日も、普段設営準備に熱心な一人のおやじさんが家庭の事情で参加できないと連絡が入るやいなや、「じゃ私がやりましょう」という人たちが澎湃と立ち上がり、何の不都合もなくイベントが行われてゆきます。
もちろん、手伝いに出なかった人たちも、もし人数が足りなければ自分が参加する気持ちでいるに違いありません。
そうした緩やかさとほんわかした自主性に裏打ちされて、活動は安定的に進められています。
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昨日は、メインのバーベキューが終わってひとかた付け終わったところで、「反省会」と称して居残ったメンバーたちでさらに深い懇親会。
スペシャルな焼き物も数多く用意されて、いよいよ旨いものに舌鼓を打ちました。
今年の会員も頼もしい限りです。
ゆるやかに参加して目を離さないというこの距離感、大事にしたいものですね。