北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

報徳運動再建なるか

2006-10-24 23:37:22 | Weblog
 快晴ですが気温は低い。もうコートが必要かなあ。

【二宮尊徳議員連盟】
 札幌に我が師、榛村さんが来てくださいました。

 道内のある地方都市が主催して、明日開かれる委員会に招かれているのだそうです。久しぶりにお会いしましたが、お元気そうでなによりです。

 空港からの案内を知人のAさんがしてくださったのですが、「どこへ行きましょうか?」と伺うと、「まずはこままささんの職場を見てみよう」と言ったそうで、午後に我が職場を訪ねてくださいました。

 何でもその目で見ないと気が済まない現場主義をまだ貫かれているということが改めて分かりました。ありがとうございました。

    *   *   *   * 

「最近面白い話題はありますか?」と尋ねると「うん、今度民主党で二宮尊徳の話をしてくるんだよ」と言います。

「民主党が二宮尊徳ですか?」
「うん、二宮尊徳議員連盟というのが民主党に出来たらしいんだな。そこで話をしてくれと言うので行ってくるんだけど、党でしょっちゅうテレビに出ているような幹部もたくさん名前を連ねているんだよ」と嬉しそうです。

「自民党に議連が出来たというのならまだ分かる気もしますし、国を憂いて思想の再構築として報徳を語るというのならば超党派の議連でも良さそうですが、そうはならないんですか」
「それが民主党だけでできたんだな。かつては農村は自民党がばらまき予算みたいにして票を集めていたんだが、今では自民党が都市に重心を置くようになった結果、その反動で民主党の方が『地方を大事にしなくちゃいかん』なんてなことを言い出してきているんだね」

「面白いことですね。しかし民主党が二宮尊徳に注目したというのはどういうことですか?」
「それは前の栃木県知事だった福田さんが言い出したんだな。彼は栃木県知事時代にも二宮尊徳の考えを前面に押し出した『分度推譲立県』というようなことを言っていたけれど、2期目の選挙で落選して、その後民主党から立候補して代議士になっているんだよ。それで今ではこの議連の会長をしているんだ」

「はあ、それで民主党が言い出したという形になっているんですか」
「そう、それに副会長というのが愛知県から出ている代議士なんだけど、この人がまた『かつて僕の話を聞いて代議士を志したんです』なんてことを言っているんだよ、はっはっは…」

 北海道も戦後から昭和30年代前半くらいまでの辛かった時期を、地方ごとの報徳の組織で連帯して乗り越えてきた農村の歴史があります。

 かつてはそれは自民党の牙城だったはずなのですが、民主党が頼るようになるとは、時代が変われば変わるものです。

 報徳運動も参加者の高齢化や新規参加者が先細っているなど、あまり明るい話題はありません。せめて心に灯す一筋の灯りとして報徳思想の価値を再認識しておきたいものです。

 報徳運動があまり政治的な色彩を帯びて欲しくはないものですがねえ…。

コメント (2)
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