北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

環境・景観担当者会議in松山

2006-10-05 23:22:06 | Weblog
 昨夜遅くに道東から帰宅し、今朝はまた朝一番の電車で空港へ。今日から明日にかけては四国は愛媛県松山市への出張です。ふー。

【環境・景観担当者会議in松山】
 今日から明日にかけては国土交通省地方整備局の環境・景観の担当者が集まっての会議が松山で開催されるということで、今度は四国へ出張です。今週は西へ東へ出張ばかりです。

 松山で午後の会議に出席するとなると、朝一番の羽田行きに乗って羽田で松山行きの飛行機に乗り換えるという行程です。それでもちゃんと2時からの会議に間に合うのですから、便利なものです。

 松山は折からの台風と秋雨前線の影響で空港を降りるともう雨模様。ちょっと残念な天気です。

 愛媛県といえば、ちょうど十年前に今治市へ出張したことがありましたがそれ以来のこと。松山市を訪ねるのは初めてなので楽しみです。

 会議の会場は道後温泉街のホテルの一室。空港からはバスで約40分の距離であります。バス終点で降りてアーケードの商店街を通ると、テレビや写真でよく見る道後温泉の建物の正面に出ましたが、なるほど美しい建物です。あとで是非来たいものです。

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 さて午後2時から夕刻までの会議を終えると、今回の宿泊場所は市内中心部ということで全員電車で街中へと戻ることになります。

 夜の懇親会まで少し時間があって、地元の担当者の方からは「道後温泉に入られる時間くらいはありますよ」とのこと。これは話の種に入ってみなくてはなりますまい。

 道後温泉の歴史は古く、どういう記録なのかは分かりませんが三千年前から温泉があったとか。聖徳太子も西暦596年に入られたといいますから由緒も正しいわけです。

 今我々が道後温泉として見る木造の建物は、「道後温泉本館」と言っているそうです。これは明治時代の道後村時代に当時の村長が情熱を傾けて、村の予算の2年分を費やして建設をしたのだとか。

 当時も「無駄ではないか」という議論があったようですが、今では松山で年間百万人が訪れる素晴らしい観光施設になりました。現代の評価としては、よくもまあこれだけのものを建設しておいてくれたものだ、ということになるのでしょうが、その評価ができるのは歴史でしかないのですね。

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 本館の温泉には二つのお湯と四つのコースがあります。お安い「神の湯」とちょっとお高い「霊の湯」という二つの浴場があるのですが、地元のお勧めは1200円のコースとのことで、それを選びました。

 このコースでは、二階のお席へ案内されて、貸しタオル、浴衣が借りられてお風呂から上がった後にはお茶のおもてなしもついてくるのです。さらには館内をガイドしていただきながら見学することもできて、道後温泉の一通りのことが分かります。かつては宮家御用達の温泉でもあったということで、立派な専用のお部屋が用意されていましたよ。

 温泉の後は松山名物路面電車で街中へと向かいます。ちょっとレトロな感じがまた郷愁を誘います。

 正岡子規、坂の上の雲、夏目漱石など文学にゆかりの話題が豊富な町のイメージをこうした交通装置も上手に演出しているようです。

 町全体としての物語がイメージ出来るというのは素晴らしい観光の財産です。そう、観光には物語が必要なのです。

 ここの名物は漱石の「坊っちゃん」に登場する「坊っちゃん団子」。

 マドンナも赤シャツも食べたのでしょうかねえ。そんな創造をかき立てる松山の夜でした。
コメント
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