ほそかわ・かずひこの BLOG

<オピニオン・サイト>を主催している、細川一彦です。
この日本をどのように立て直すか、ともに考えて参りましょう。

テキサス親父のグレンデール発言が反響を呼んでいる

2014-11-14 08:54:05 | 慰安婦
 「テキサス親父」ことトニー・マラーノ氏は、慰安婦問題について積極的に発言・行動をしている。
 ニューヨーク市ブルックリン区出身のイタリア系アメリカ人男性で、30歳よりテキサス州に在住。現在65歳。米国最大手の通信会社AT&T社で30年間勤務。退職後、年金生活の傍ら、インターネット動画サイトを中心に評論活動を行っている。自分の信条に照らし合わせて間違いだと思うアメリカの政治状況に接すると、「YouTube」に自撮り動画をアップ。痛快な弁論で批判するマラーノ氏は、「プロパガンダ・バスター」を名乗る。反捕鯨団体シー・シェパード批判を通じて、日本でも賛同者を増やした。古きよきアメリカ保守派の視点から、中国や北朝鮮などの批判を行い、日本・韓国・台湾への提言を行っている。平成23年(2011)に、テキサス州知事の推薦でテキサス州海軍協会名誉大将に就任した。同協会はテキサス州の外郭団体である。



 マラーノ氏は、慰安婦問題については、自分で米国国立公文書館より正規の手続きにより取り寄せた記録文書を調べ、慰安婦は強制連行された「性奴隷」ではなく、正規に雇用され、日本軍兵士よりも高い給料を得ていた売春婦であり、「軍が強制的に連行した」という韓国の主張は捏造だと発言している。それによって、マラーノ氏は、日本のメディアにも登場し、日本人への知名度を高めた。
 平成25年(2013)12月11日には、ホワイトハウスのホームぺージにカリフォルニア州グレンデール市に設置された慰安婦像の撤去を求める請願を立ち上げた。請願は、期限内に10万件の署名を集めることができれば受理され、米国連邦政府は見解を表明するという仕組みのもの。期限は本年(26年)1月10日までだったが、マラーノ氏の呼びかけによって、フェイスブック、ツイッター等によって日米だけでなく欧州でも支持が広がり、年明け早々にも目標の10万人を突破し、NHKなどのメディアでも報じられた。この請願に対し、米政府は未だ見解を公表していない。



 マラーノ氏は、10月21日カリフォルニア州グレンデール市の市議会で発言する機会を得て、韓国系団体の強い要請で設置された慰安婦像を批判した。
https://www.youtube.com/watch?v=ZCdDLdxuqj0
 産経新聞同月22日付は次のように伝えた。

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http://www.sankei.com/world/news/141022/wor1410220030-n1.html
2014.10.22 14:47更新
【LA発 米国通信】
「慰安婦像は日本人を侮辱している」…テキサス親父がグレンデール市議会で発言、韓国批判 

 米カリフォルニア州グレンデール市の市議会で21日(現地時間)、「テキサス親父」の呼び名で知られるテキサス州在住の評論家、トニー・マラーノ氏が発言する機会を与えられ、韓国系団体の強い要請で設置された慰安婦像を批判した。マラーノ氏は慰安婦問題で韓国側の主張を否定し、日本擁護の立場を取っている。
 「慰安婦像は日本人の名誉を毀損している。侮辱している」。マラーノ氏は慰安婦像設置に賛成した市議らを前に静かに話し始めた。
 事前に届け出れば、誰でも意見を述べることができるパブリックコメント制度を利用し、意見を述べる機会を得た。この制度はグレンデール市民以外でも参加できる。慰安婦像の設置を審議する際や、在米日本人らが慰安婦像撤去訴訟を起こした際、韓国系がこぞって日本バッシングを展開するために利用した制度だ。
 マラーノ氏がグレンデール市を訪れることは非公表だったため、反日的な韓国系住民の姿はなかった。
 「あなたたちの目的は尊い」。市議らに向かって、マラーノ氏は言った。「だが最近、韓国で新しい慰安婦のグループが、自分たちの政府に1950年から1992年の間に強制的に慰安婦とさせられたと言っている。グレンデール市は、日本や、日本の人々に対し一貫性があることを表明するチャンスだ」
 朝鮮戦争以後、在韓米軍基地周辺で米兵を相手に売春をさせられたと主張する100人以上の韓国人女性らが今年6月、韓国政府に賠償を求める訴訟をソウル中央地裁に起こしたことを引き合いに出し、続けた。
 「今ある慰安婦像が、日本を侮辱する目的で設置したわけではないということを証明できる。この新しい慰安婦のグループのために2つ目の像を考えたらどうだろうか」
 グレンデール市の慰安婦像の横には、像の説明として「20万人の女性が」「日本軍に強制的に慰安婦にされ」「セックス・スレイブ(性奴隷)として」などと記されている。これは韓国側の主張だ。グレンデール市がこれを“歴史”として認めるならば、在韓米軍の慰安婦も同じように扱わないと不公平だ、と言っているのだ。
 マラーノ氏は「今ある慰安婦像のとなりに大理石の記念碑などを設置することをすすめる」
 不思議なものだ。在米日本人らが、慰安婦像について反対意見を述べると、「もっと歴史を学ばなければ」「なぜ、過ちを認めない」などとヒステリックに反論していた市議らも、マラーノ氏には何も言わなかった。米国世論に、日本の立場、日本の主張を説明することがいかに重要かを示している。
 慰安婦像設置に賛成した市議らは、マラーノ氏の話を聞き終わると、「サンキュー」と述べた。設置に唯一、反対した市議は「あなたの名前は」と改めて聞いた。
 発言を終えたマラーノ氏は「少し緊張したかな」とホッとした様子だった。
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 マラーノ氏はグレンデール市議会での発言について動画で報告した。
https://www.youtube.com/watch?v=sNfQ5mF_kag
 この報告に各国のネットユーザーから多数のコメントが寄せられている。「レコードチャイナ」11月8日付は、次のように報じている。

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http://www.recordchina.co.jp/a97077.html
米国の慰安婦像に物申したテキサス親父に、海外のネットユーザーが反応「よくやった」「米国の美と自由の象徴」

 2014年11月7日、「テキサス親父」の名前で知られている米国の評論家のトニー・マラーノ氏がカリフォルニア州グレンデール市議会で慰安婦像について発言したことを米動画共有サイトに報告し、海外のネットユーザーがコメントを寄せている。
 トニー・マラーノ氏は先月21日、カリフォルニア州グレンデール市議会に出席し、パブリックコメント制度を利用して同市に建設された慰安婦像について発言した。同市内に設置された慰安婦像には慰安婦の説明として「日本軍に強制的に慰安婦にされた」などと記載されていることにふれ、日本を侮辱する目的で今ある慰安婦像を設置したのでないのなら、在韓米軍の慰安婦についても同様に扱うべきで、新たな像の設置の検討を提案した。マラーノ氏が報告した動画に、海外のネットユーザーがコメントを書き込んでいる。
 「韓国政府が自国の女性たちを強制的に慰安婦にさせていたなんて、知らなかった。朴槿恵大統領はよくもほかの国を非難できるね。彼女こそもっとも歴史を学ぶ必要がある!」
 「韓国人はあまりに何も知らない。歴史を勉強するべきだ」
 「慰安婦の50%以上が日本人だった。だが、日本の慰安婦たちは、韓国人のように、連行されただとか虐待を受けたというようなことを決して言ってこなかった。それに、20万人もの韓国人女性たちを誘拐するなんて不可能だったはずだ」
 「慰安婦像を、世界中の戦争の歴史において同様の犠牲者になったすべての人たちを表すような包括的なものに替えてはどうだろう?そうすれば、すべての人の勝利だ」
 「私は自由の女神像に不快感を覚える。自由はどこにある?そのことに苦情を言う人がいたら、感謝するよ」
 「あなたは米国の美と自由の象徴だ!」
 「よくやったね、トニー。私たち中東の人間は、韓国人のうそと偽善を知っている。彼らがどうやって自分たちの歴史についてうそをつくかもね。自分たちがピザやアニメを発明したと言ったりする、哀れでかわいそうな人たちだ。病的で悲しい人たちだ!」(翻訳・編集/Yasuda)
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 トニー・マラーノ氏といい、11月2日の日記で紹介したマイケル・ヨン氏といい、日韓中以外の国から、中立・公平な立場で慰安婦問題について発言する人たちが増えつつあることは、心づよい限りである。

関連掲示
・拙稿「米ジャーナリスト、マイケル・ヨン氏が慰安婦問題を調査」
http://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/c5f5d9199f4adfa1ea58add24e1088f3