流動性枯渇の具体例を見てみましょう。
・08年―09年サブプライムローンの証券化商品・・・米政府が買い上げようにも取引がないため、価格もつけられなかった。
・11年1月新興国市場、エジプトの株式市場封鎖・・・売る場がなくなってしまった。
・01年NASDAQ株式市場・・・暴落中は価格の表示(気配値)だけが下がり、実際の取引はなく、売ることができなかった。日本のJASDAQも同様だった。
・91年以降バブル崩壊の都心の不動産市場・・・株式市場と違い価格表示もなく、ひたすら取引が出てくるのを何年も待つだけの状態が続いた。
我々がよく知っているものだけ取り上げても上の例のようにたくさんありますが、世界では知られていないもっともっとたくさんの実例があります。
現在起こっているは、ギリシャの不動産です。取引が全くなくなり、銀行も不良債権の処理ができず、政府も資産売却で財政資金のねん出ができません。ギリシャ国債も取引がなくなってしまっています。イタリーやスペインの国債もほとんど同様に流動性を失っている状態です。
今後の世界は大変動、大きな金融危機が日常化する世界だと、私は思っています。その時に備えになる流動性の高い資産は世界にそれほどたくさんはないのです。
危機にあたって重要なのは、「価格が下がっても取引があること」なのです。
つづく
ご質問ですが、2-3日前のkmnさんのコメントにある質問と重なる部分がありますので、本文で回答をさせていただきます。
「米国債を買え」から金利環境が大きく変化していますので、本のアップデートの意味を込めて回答するようにします。
ダイヤモンドの記事を読んで目から鱗だったため
ブログを最初から全部読ませていただきました。
もっと前から知っていたら!と思いました…。
今まで株、FX等で散々損をしてきたので。
林さんの記事を読み、米国債のゼロクーポンに興味を持ちました(私は37歳です)。
ところで質問なのですが
1.30年の米国債はここ数ヶ月で随分利回りが下がってしまったのですか?
2.米国債は半年複利と書かれていましたが、野村證券や大和証券のページを見ても
1年複利の物ばかりです。
ここ数ヶ月で変わってしまったのですか?
それとも半年複利の物も
待っていれば出回るようになるのでしょうか?
3.既発の米国債を多く扱っている所はどこでしょうか?
上に書いた、野村證券、大和証券以外にもあれば
教えていただけたらと思います。
よろしくお願いいたします。
あ!本も買って読みたいのですが
本屋を2件まわっても置いていなかったため
これからネットで注文しようと思います。
上記質問が本に既に書いてあったら申し訳ございません。