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福岡地方の大量降雨

2023年07月10日 | ニュース・コメント

九州から中国地方の大量降雨は洪水被害を伴って続いていますね。

 おっちょこちょいのななしさーん、大丈夫ですかー?

 2017年には「九州北部豪雨」という名称までついたほどのひどい豪雨がありました。特に福岡県朝倉市から大分県日田市にまたがり山々が崩れ、山津波といわれるほどで、林業で有名な日田は特に大きな被害を受けました。昔から甲子園の常連である高校は、全国でも珍しい「日田林工」という名前を持つ林業高校があります。日田は今回もまた大きな被害が出そうで、とても心配です。

 

 私は1977年から81年にかけて約4年間福岡市に転勤で住んだこともあり、福岡には深い思い入れがあります。そしてその間に、大渇水と長期の降雨被害を受けた経験もあります。77年から78年にかけて大渇水の時、半年以上ほとんど降雨がなく、大きな河川や湖の無い福岡市は、コロナ禍でのシャットダウンよりひどい状態でした。最大のダムの貯水量は、最後にたった1%という悲惨さでした。

 3歳と0歳の子を抱えて水のない所の生活するのは全く不可能で、家内と子供たちは実家へ帰し、半年ほど悲惨な一人暮らしをしました。水道は最初は夕方数時間しか出ない給水制限でしたが、78年の夏はそれでは済まず、4階建て40戸ほどのアパートに、臨時の蛇口がたった1個設置され、全戸がそれですべてを賄ったのです。飲食店も同様で、皿やカップ、箸に至るまですべて使い捨て。風呂屋はクローズ。理美容店もカットだけを行っていました。ただラッキーだったのは同じアパートに住む会社の同僚の親戚が、当時は珍しかったミネラルウォーターの会社を経営していて、「富士ミネラル」という大き目の瓶入りミネラルウォーターを大量に送ってくれ、おすそ分けにあずかることができました。

 そしてそれが終わった80年には考えられないほどの長雨が続きました。6月に始まった梅雨が9月いっぱい、約4か月も毎日降り続き、崖崩れや道路の崩壊被害件数は数えることもできないくらいの状況でした。

 ゴルフ好きの私はゴルファー天国とも言える福岡でゴルフを満喫するはずだったのですが、雨のためにできないだけでなく、ほとんどのコースが山際にあるため、コース自体が雨で流れてしまうという被害を受けました。長雨が終わっても修復に3か月から半年くらいかかるところが続出しました。

それでも私は海と山の幸に恵まれ、東京から来た転勤族の我々にもとても親切な人々の多い福岡は大好きです。

 

 今回の豪雨もすでに大変な被害が報道されていますね。崖崩れや川の氾濫が住宅まで押し流し、死者も多数出ています。紅葉の季節に行ったことのある筑紫耶馬渓(チクシヤバケイ)という渓谷も、下流では洪水になっているようで、とても心配です。

 地元の友人家族と一緒に行った八女の星野村も印象に残っています。八女茶だけでなく、果物がとてもおいしくて、ビワほどの大きな粒の巨峰は特に印象に残っています。そして星野村は「星のふるさと」と言われ、空気が澄んでいるため天の川がとてもきれいに見えました。最近は天体観測のメッカだと聞いています。

 どうかこれ以上長い大雨になりませんように。

コメント (2)
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