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リオ・オリンピックのゴルフ

2016年08月23日 | ゴルフ

  リオ・オリンピックは無事終了しましたね。日本選手の連日のメダルラッシュで、とても楽しく観戦できました。これで東京がもっと楽しみになりました。

  施設の状況やセキュリティなど、事前の観測よりはるかにましな大会だったという印象を持ちました。アメリカの競泳のメダリスト、ロクテ選手のようなことが日本選手にはなくてよかった、と言いたいところですが、実はマナーとプレーぶりでは問題が一つありました。それは100年以上ぶりに採用されたゴルフでの選手のプレーです。

   女子の代表はベテランの大山志保選手と23歳の若手のホープ野村敏京選手が出場し、野村選手が1打差で銅メダルを逃しています。野村選手の名前は「はるきょう」と読み、日韓の混血です。普段はアメリカをベースにしていて、すでにLPGAで2勝を挙げている有望選手です。

   その彼女がパー4のホールでパーパットをはずしたあとに事が起こりました。私はそれを偶然ライブで見ていました。ボギーパットはわずか20㎝しか残っていなかったので、悔しさも手伝ってか彼女はパターのお尻を使って逆打ちしたのです。するとボールは10㎝くらいしかころがりませんでした。野球で言えばファールチップです。彼女のパターはピン型のため、パターのお尻は縦に平板ではなく、わずか厚み2・3mmしかない薄板です。ボールの真ん中を少しでもはずせばしっかり打つことはできません。それは百も承知だったはずです。

   最初に申し上げましたが、彼女は4位。3位とは一打差しかなかったので、20㎝を普通に打っていればメダルが取れたはずでした。彼女は自分が日本を代表しているとか、税金で参加させてもらっているとか、オリンピックを目指したのに参加できなかった多くの選手がいることを意識していません。そして彼女にあこがれてゴルファーを目指す子供たちがいることを忘れているとしか思えません。

  最近ジュニアゴルファーのマナーの悪さが事あるごとにゴルフ界で叫ばれています。プレーを途中で投げ出したり、彼女と同じようにパターのお尻で打ったり、クラブを蹴飛ばしたりするジュニアが多いのです。彼女の行為はジュニアには最悪の見本です。

   私も昨年スコットランドでカーヌスティ―をラウンドしたとき、態度の悪いアメリカのジュニアと一緒になったことを書きました。ティーショットをミスすると毎回のようにクラブを叩きつけ、ティーを足で蹴飛ばすのです。それも親が一緒にプレーしているのに。そして親は注意もしませんでした。

  言うまでもなく、ゴルフはマナーのスポーツです。世界中が注目している中で、このようなプレーは絶対に許されません。私の不満はマスコミにも向けられます。マスコミはこのことを報道していません。少なくとも私の知る限り、そしてネットで検索できる限り。

   彼女の中にこの事実が今後どう残るのか、私には知るよしもありませんが、是非猛省して二度とこのようないい加減なプレーをしないようにしてほしいと思います。

  腹立ちまぎれでした。

コメント (2)
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