相場の大きな動揺に心も揺さぶられている方も多いと思います。
そうしたお一人と思われるトラさんから、皆さんの参考にもなると思われる質問をいただきましたので、本文にて回答させていただきます。
トラちゃんへの回答
>残りの人生を悔いなく生きたい、家庭菜園や花づくり、古今東西の名作の読破や哲学の勉強をしたいと考え、2年前61歳でリタイアしました。
晴耕雨読、人もうらやむリタイア生活、いいですね。
本当にそれをエンジョイするためには、相場に一喜一憂しないことです。
>123円程度で利益確定も考えましたが、実行できずに今に至りました。保有米ドルを円に換算しては、資産の減価に気落ちしている現在です。
今日のドルは買いコストの113円台になっていますが、トラさんのトラタヌはストレスを増すだけのことですよ。
>「比較的安全資産の円」てホントですか?
ホントとは思いません。円を買っている人もホントとは思っていないのでは。アナリストやマスコミも、他に説明のしようがないので、一言で済む理由を言っているように思います。
>質問2 林先生の年末の為替予想130円は変わりますでしょうか?
変りません。
>質問3 為替は中長期的(5年以上)には日本のファンダメンタルが反映されるのでしょうか?
そうだと思っています。経常収支もファンダメンタルズの大きな要素ですが、昨年は大きく改善していますので、円高を後押ししていますね。
>質問4 利回り1.7%の米10年国債は投資に値しますか。
私は低いと思います。
>低利回りの長期化が言われていますが、現況では低利回りは長期化するとお考えですか。
アメリカ経済単独ではいまだに好調を維持していますが、世界に足を引っ張られていますね。それが金利も引っ張っているようです。中国、欧州、日本がそろって足を引っ張る状態が長引けば、まだしばらく続く可能性はあるでしょう。
>米国債投資では、低利回りでも時間をかけて継続的に買って行く方法がいいのでしょうか。
投資タイミングの取り方はすべて同じで、米国債だから違うことはないと思います。投資タイミングは分散すべきという考え方であれば、米国債やドルへの投資も分散するのがいいと思います。それは個人の投資スタイルなので、私はきめられません。しかし、決めて実行したら後悔しないこと、それが一番大切です。
以上が私のトラさんへの回答です。参考になりましたでしょうか。
今後も地政学上のリスクを含めとんでもないことの連続で、今の様な事態はいくらでも起こりますよ。
今一度申し上げますが、
「相場に一喜一憂しないこと」
「決めて実行したら後悔しないこと」
それが「ストレスフリーの資産運用の極意」です。