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2013年からの資産運用 その19、 REITのはなし、Puffinさんへの回答

2013年03月24日 | 2013年からの資産運用

  以前からたびたびコメントをいただくPuffinさんからコメントと質問をいただきました。Puffinさん、ありがとうございます。

  みなさんにも参考になると思いますので、引用させていただきながら私の返答を本分に書かせていただきます。

>ご無沙汰しております。
その後も、米国債・世銀債を順調に毎月買って積み上げております。安倍バブル?でだいぶ円安に動いてますが、それと連動するように利回り上昇(価格は低下)して、思ったより初期投資は少なくて済んでおります。


  円高には動いているものの、安全性の高い高格付け米ドル債の長期投資を目指す方には金利の上昇は好ましく映っていますね。私はこうしたPuffinさんの投資方針には賛成です。

>いま、その☆のリゾートの総本山、☆のや軽井沢に宿泊してこれを書いております。ここは、本当に居心地がよくて年10回ほど利用しており、従業員さんたちにも名前と顔を覚えられています。

  わおー、羨ましいですね!
私は彼が買収し運営する伊豆の老舗旅館しか宿泊したことがないのですが、サービス・食事とも素晴らしく改善し満足しました。彼のマネージメント力には本当に感服します。

>REITの噂は聞いていたので、今急速に全国展開して、各地の老舗名門旅館(但し、旧態然として経営は傾いている所)を次々と傘下に加え、今のご時世にあって飛ぶ鳥を落とす勢い。投資対象としておもしろそうだと思って関心を持っていたのですが、残念ながら「不可」ですか!

  彼のことなので、コンプライアンス上の問題を解決するような工夫はされると思います。もし私の書いているようにすべてを自前で完結するのであれば「異議あり!」ですし、とても残念なことです。それでも投資家にとっては魅力があるでしょうから、きっとパフォーマンスはよいものが期待できると思います。

  私なら、次のような仕組みにします。まずREITは第三者に組成させて投資家を募り、旅館の買収価格は売り手の☆のやリゾートと買い手のREITがしっかりとバトルする。また、リース料も同様に運営会社の☆のやリゾートとREITがしっかりとバトルした上で決定する。その後の運営こそまさに彼が受け持つことでREITの価値を上げて行く、そうした仕組みを作ります。

  それでREIT、REITの投資家、☆のやリゾート運営会社、みんながハッピーになることを目指すべきでしょう。

  上場時早目に手に入れ、きっとバブルでしょうからその時にしっかり売るという自信があれば、余裕資金での勝負はおもしろいかもしれません。

>今、 保有資産の三分の一を占める日本株式を、この安倍バブルにのって少しずつ整理しては外貨建て資産に移しておりますが、REITだけは継続保有しようか迷っていたところです。とにかく配当性向が、株式のそれとは比較にならない(初めての配当時、1ケタ間違えているのでは?と思ったくらい)ので、地震リスクなどはありますが、今も継続して買い足ししている数少ない円建て資産です。銘柄については厳選しているつもりですが、これからも保有一覧などに注意 して行こうと思います。

  株式投資をこれまで長くされていた方は、Puffinさん同様に今売りに回っています。外人と新規の日本人が買い手です。私も徐々に売却することに賛成です。またとないチャンスをくれたのですから。

  保有しているREITをどうすべきかはこう考えます。Puffinさんが驚かれるほどの利回りということは、かなりよいタイミングで仕込んでいるのでしょうから、すぐに売るというよりはREIT全体が利回りで3%を切るようなバブル状態になったら売るという方針でよいと思います。ピークを予測するのは難しいですが、買い値が安ければ、ピーク後に下がる局面でも売ることができるでしょう。そしてまた利回りが上昇したときに買えばよいと思います。そのあたりは今後じっくり説明します。

>ところで、海外のREITについては如何でしょうか。個別の銘柄は状況の把握が難しいので、投信を購入しております。見通しなどについてご教授願えれば幸いです。

  私は一貫してアメリカのREITをお薦めしていました。それはいまでも変わりありません。他の外国はお薦めしません。仕組み、経験、市場の厚み、経験が他国とは格段に違うからです。これも後ほどさらに説明します。

  Puffinさんの投資方針は他の方の参考になることがとても多いと思いますので、今後も是非コメントをお願いしたいと思います。


コメント
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