河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

ワルターの絵

2007-05-21 20:59:00 | 音楽

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ニューヨーク・フィルハーモニックにとって、マーラーからワルターまでどのくらい時間的距離があったかというと。

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8代常任マーラーからかぞえてみると。

グスタフ・マーラー(1909-1911)

ジョゼフ・ストランスキー(1911-1923)

ウィレム・メンゲルベルク(1922-1930)

アルトゥーロ・トスカニーニ(1928-1936)

ジョン・バルビローリ(1936-1941)

アルトゥール・ロジンスキー(1943-1947)

ブルーノ・ワルター(1947-1949)

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マーラーが死をもって常任を終わってから、36年後に常任になっている。

2シーズンという短い期間だが、その前後に頻繁にメト、フィルハーモニックを振っているわけだから、この期間というのはあまり重要でないような気もする。

マーラーの曲の人気が出てきたのは、本人が常任の頃ではなく、こうやってみるとやはり、メンゲルベルクの力によるところが大きい。

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録音はストランスキーのものはあるが、マーラーが振ったフィルハーモニックの音というのは現存しない。聴くにはタイム・トラベルをするしかない。

メンゲルベルクやトスカニーニものは録音がわりとあるが、特に後者はNBCの録音のインパクトが強烈であり、比べるようなしろものではない。

バルビローリは、あるにはあるが特色があるわけではなく、放送のルーチンワーク。これはこれでよいかもしれないが。

ロジンスキーの録音は、第2次世界大戦終結前後のものが、昔AS Discからでていた。オーケストラ、演奏家のレベルはかなり落ちるが、続けていたことに意味があり、さらに定期的な放送があったことが素晴らしい。

ワルターの録音は、みんなで語りつくしている。

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ニューヨーク・フィルハーモニックとの惜別は。

1960424

カーネギー・ホール

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シューベルト/未完成

マーラー/大地の歌

アルト、モーリン・フォレスター

テノール、リチャード・ルイス

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ブルーノ・ワルター指揮

ニューヨーク・フィルハーモニック

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ワルターの解釈で聴く未完成と大地の歌は、表現がこなれており、身も心も音の振動にゆだねることができる。

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