河童も風邪はひく。
風邪はひいても耳は大丈夫だ。
ダウンしながらテレビをみていた。
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若者にとっては無縁。高年齢向け。
シーラカンス番組。
歌謡コンサートだから火曜日にやる。
生中継もの。
生中継は20:00-20:45の45分だが、高年齢人気抽選無料番組であるためかどうか、番組生放送が終わった後もステージは続くらしい。。
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2007年5月22日(火)
20:00-20:45
歌謡コンサート
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出演者は以下(順不同)
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坂本冬美/空港(テレサ・テン)
三船和子/他人船
上杉香織里/波止場うた
イルカ/まるいいのち
日吉ミミ/男と女のお話
川野夏美/室戸岬
和田青児/おとこの海道
A.前川清/恋歌
B.美川憲一/おんなの朝
C.細川たかし/佐渡の恋歌
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日吉とイルカは別にして、4人の女性陣と1人の男性歌手がそれなりに聴かせる歌を歌っているなか、あい変らずの幻滅感を見せてくれたのが、言うまでもなくA,B,Cの3人。
世の中では実力派歌手などといわれたりするが、悪い冗談だ。
このABCの3人。まずそのピッチの悪さに思わず耳を覆いたくなる。ABは一発で音程を決めることが出来ない。始終ぶら下がり気味。
Cはいつもながらのずり上がるピッチの不安定さが聴き手の耳にこたえる。
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Aは自覚症状があると思われる。いつから自分はこんなに歌が下手になったのかと。
年齢とともに高音はでなくなり、キーは下げなければならない。若い時の酷使の影響もでているのだろう。力の衰えは一耳瞭然だ。
Bは普段ほとんど練習していないはずだ。練習していればあんなひどい歌にはならない。目標は越路吹雪とかいっていたのを聞いたことがあるが、200パーセント以上実現不可能だ。
Bの場合、Aほど喉が鈍化していないようなので(練習していないから当然と言える)、人並みの努力をすべきだ。おんなの朝、は好きなメロディーなだけに幻滅感も大きかった。
ABはともに、今の力では、カバーは歌えない。
最後の大物。C。銅像まであるらしいC。しかし、一言で言ってあまりに歌が能天気。それに都会ずれ業界ずれしてしまった田舎人間の作為的態度がいつまでも鼻につく。
とにかく歌っているあいだじゅう、シャープ気味にピッチがはずれっぱなしなのが能天気に輪をかける。自信過剰からくる粗末な歌の表現が最悪の形ででているわけだが、このような自分に早く気がついてほしいものだ。そしてもうひとつ。Cの歌には心がこもっていない。内面の心の動きの告白がないのだ。ただ歌詞を棒歌いしているだけ。
「矢切りの渡し」という曲がありますが、ちあきなおみの歌とCの歌を比べてみてください。心の慟哭が歌にこれほどあらわれるものなのか、と、あまりの違いに茫然とする。
おわり
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