10月半ばの良く晴れた一日、早池峰山に向かう、もう数十年も通いなれた早池峰山だが今年は初。
ふもとの川原坊駐車場は県外ナンバーの車も多く満車に近い、ここから3、40分余り登山口の小田越えまでは急傾斜の舗装道路を歩む。 道沿いにはすでに落葉した木や紅葉真っ盛りの木々、明るくなった枝越しに時折、早池峰山が見え隠れする。鹿の鳴き声も聞こえたような、
やがて「小田越え」登山口、「クマに注意」の看板が立っている。
そういえば一年前の秋、この小田越えコースで登山客がクマに襲われたという事件があった。
今年の秋はクマの話題、事件が多い。同じ集落の飲み仲間は若いころ熊打ち名人と呼ばれたベテランの猟師さんだが つい先日、鹿の捕獲作業中にクマに襲われて仲間とともに大けがをして10日あまり入院 顔に大けが、手首骨折 「鼻をもぎ取られなかったのが幸いだった」と笑って話していた・・
先日訪れた秋田、角館方面のレストランでは入り口の自動ドアに「手動中です」? 聞いてみたらクマが自動ドアに近づくとドアが開いてしまうから、そのレストランでは、「ついさっきも裏の栗の林にクマが出ていましたよ、」泊まったホテルの朝、近くの放送塔からは「〇〇地区にクマが出ました、十分にご注意ください」と放送されていた。クマを見かけた、出くわしたという話題は記事にならないほど、毎日どこでもあるようである。
熊よけに携帯ラジオをめいっぱいボリュームあげて、小田越えコースを進む、ラジオを鳴らしても耳の遠いクマだったら・・・・
やがて雄大な早池峰山が目の前に広がり、秋空に明るい下界がすっきり晴れて、30㌔も先の花巻付近を流れる北上川が光って見える。
少し遅めの昼食を済ませて今日の早池峰山はここまで、トレッキングに来たのだから頂上惜しくはないと言いつつ少々残念な気持ち、時折頂上を振帰りながら下山。クマのせいではない。
帰り道、早池峰神社でクマに出会わなかったお礼のお参りして帰った・・・・。