関東以西しか育たないはずの「芭蕉」だが、どっこい北国岩手で二階建ての屋根より伸びて10月上旬に花をつけた。
大人の握りこぶしほどの大きな花、せっかく貰ってきたのに生け花には少し不向きか。
「金勢(金精)さま」
集落の信仰を集める「山の神さん」の前を通って峠をさらに登る。
頂上付近の小高い場所にその金勢さまが鎮座しておられる。
60~70センチの石でできた立派な(?)金勢さま。
祖母と峠を越えるたびにその少年は
「寝小便が治るように良く拝め」と言われて「金勢さま」に手を合わせる。
いつしか寝小便が治り、祖母も亡くなった。
峠を貫く道路も整備されて交通量が多くなり、いつまにか「金勢さま」がなくなった。
車で誰かが持ち去ったに違いない。
神様を拉致とは不届きな・・・・・
それにしても「金勢さま」のご利益は偉大。
その後の少年は寝小便が治り、以来60年寝小便をしなくなった。
人気の花巻・大沢温泉の「金勢まつり」は奥州市在住、及川氏の
「ウチノメ屋敷レンズの目」に詳しい。