草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

岸田首相の「核なき世界」は平和ボケの典型だ

2023年09月22日 | 安全保障
 愚かな船長によって、日本丸はとんでもない暗礁に乗り上げてしまった、今や沈没寸前である。しかし、船長自身ははそのことに気づいていないのである。
 岸田首相は去る19日に国連総会で演説し、持論の「核なき世界」を訴え、その研究費に30億円を出すことを表明した。しかし、お花畑の妄想をいくら語っても、国際社会は関心を示さなかった。会場は空席が目立ち、各国の国連大使などは、ほとんど姿を見せなかった。
 LGBT法案をゴリ押ししたのも、「核なき世界」をスローガンとした広島サミットへの米国の協力を得るためであった。それによって、国際社会からから絶賛されると、岸田首相は勘違いしたのである。
 このために安倍元首相が主張した、米国との核の共有の議論をすることさえ、岸田首相は認めなかったのである。目前に迫った台湾有事を阻止するためには、非核保有国としては、独自に核武装をするか、核の共有しか選択肢はないのに、愚かにも自らの手足を縛ってしまったのである。
 岸田首相は戦後レジームを容認するような政治家である。マスコミに迎合し、日本国民の命を守るために現実を直視しない空想家なのである。
 マックス・ヴェーバーの「政治は、情熱と観察力とを併せ持ちつつ、堅い板を力を込めて徐々に穿っていくことを意味する」(『職業としての政治』清水幾太郎訳)という言葉を知らないのだろう。心情倫理は無視できないとしても、そこには確固とした責任倫理がなければならないのである。平和ボケした観念論者に日本国を舵取りを続けさせてはならないのである。

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