アメリカ人の多くは先の戦争について、アメリカに日本が謝罪すべきだとは思っていない。昭和16年12月8日、連合艦隊が真珠湾に攻撃することも、事前にアメリカが知っていた。各種の資料から明らかになっている。日本は罠にはまったのである。昭和15年には航空用ベンジンを、開戦の年の8月には石油一般を、アメリカは供給停止にした。日本は座して死を待つか、清水の舞台を飛び降りるかの決断を迫られたのである。さらに、日本を追い詰めたこと以上に、広島と長崎に原爆を投下し、民間人を無差別に殺戮したのは、アメリカにとってかなりの負い目のはずだ。それらを打ち消すためにも、アメリカは国際法上も認められることがない「平和に対する陰謀」の罪によって、東条英機を始めとして7名を戦犯として絞首刑にしたのである。中共や韓国は日本の「戦争責任」なるものを追及することで、自分たちの立場を有利にしようとしている。ニューヨークタイムスなどを用いて反日キャンペーンを繰り広げており、現在も進行中なのである。日本と同盟国であるアメリカの腰が定まらず、かえって迎合する動きすらあるのは、「平和に対する陰謀」で日本を裁いた張本人がアメリカであるからだ。過去を否定するわけにはいかないのである。しかし、それではかつての過ちを繰り返すことではないか。アメリカこそ歴史を直視すべきだ。「歴史修正主義」として切り捨てるのではなく、日本人の思いを理解すべきなのである。勝者の驕りはいつかは正されるのだから。
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