草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

柄谷行人のたどたどしい脱原発の演説には拍子抜けだ!

2012年06月21日 | 思想家

 柄谷行人の演説を久しぶりに聞いた。昨年の9月11日に新宿のアルタ前で行われたものが、ユーチューブにアップされていたからだ。あまりにもたどたどしいので、拍子抜けしてしまった。私が学生時代の柄谷は、あんなではなかった。小林秀雄ばりにべらんめえ調で、突拍子もない飛躍の連続でありながらも、かなり説得力があった。デモ参加者の前で、まともなことを言えないのは、思想的に行き詰っているからではないか。デモをすることが全てであるかのような内容にもガッカリした。もう柄谷の時代も終わったのだろう。それほどまでデモにこだわるのならば、保守民族派のことも論じるべきだろう。これまで少数派であったのが、徐々に勢いを増しており、デモと言えばサヨクというのは、とんでもない勘違いだ。岩波に代表されるサヨクの言説が戦後の日本を支配したがために、、柄谷のような優等生が生まれたのである。そして、柄谷が述べたように、デモをすることが主権者としての唯一の責務であるのならば、わけもわからない文章を書くことを止めたらどうだろう。連日、デモ隊の先頭に立てばいいのだ。柄谷に影響を与えた江藤淳、吉本隆明には毒があった。それと比べると柄谷は、民主主義を訴えるだけで、通り一遍でしかない。それが限界なのだろう。かつて私は彼のファンであったが、あの演説を聞いて、二度と本を買うまいと思った。心ここにあらずで、口から出てくる言葉は、お題目と大差がなかったからである。

 
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消費税増税ありきの民主党執行部に自民党は与するなかれ!

2012年06月21日 | 政局

 小沢一郎が新党を結成するとか言っているようだが、本当に民主党を割る勇気があるかとなると、はなはだ疑問である。いつもの脅しで、現在の民主党執行部に揺さぶりをかけているだけだろう。小沢グループとしては、消費税増税阻止を掲げているが、どこまでそれを貫けるかが見ものである。結局は小沢の立場をつくるための茶番だろう。怒りを覚えるのは、今の政治は政局が中心で、東日本大震災の復興など、どこ吹く風であることだ。とくに、福島第一原発事故の対応などは、後手後手に回っている。マスコミも、民主党内のコップのなかの争いばかりを報道して、一番大事な問題がかすんでしまっている。そこまで民主党が混乱しているのに、解散・総選挙に追い込めない自民党も情けない。ここにきて自民党が、野田佳彦首相に塩を送るようなことは、断じて慎むべきだろう。とくに気をつけるべきは、財務省主導のシナリオに与することである。自民党がもう一つ支持率がアップしないのは、野党としての気概に欠けるからだろう。政治というのはあくまでも数の力であり、局面を切り拓くためには、何でもありだとしても、そこにだって限度がある。消費税増税ありきの野田に協力することで、統治能力なき民主党政権を支えるのは愚の骨頂だ。安易に手を差し伸べれば、国民を裏切ることになりかねない。政権奪還を目指す野党党首として、谷垣禎一の真価が問われるのは、まさしく今なのである。

 
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