草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

脱原発を煽るだけ煽っておいて大飯原発を再稼働する茶番劇!

2012年06月08日 | 政局

 国民を煽るだけ煽っておいて、最終局面で裏切るのが、民主党政権の常套手段である。福井県の大飯原発の再稼働に対して、反対の署名をしなかった国会議員のなかに、元首相の菅直人がいたのには唖然とした。「脱原発を争点にして総選挙をやるべきだ」と力んでいたくせに、再稼働を推進する野田佳彦首相を支持するのだから、言行不一致もはなはだしい。脱原発というスローガンにしても、それはあくまでも、自分がしでかした不始末を、国民から責められたくないからだろう。何をしても許されるという民主党政治は、悲劇を通り越して、もはや喜劇でしかない。今の日本では、マックス・ウェーバーの言うような合法的支配も、カリスマ的な支配も意味をなさなくなっている。佐伯啓思が指摘するように、それが機能するためには「合法的支配においては、手続きに対する信頼、そして手続きを支える官僚機構に対する信頼がなければならない。一方、カリスマ的支配においても指導者の資質に対する強い信頼がなければならない」(『現代民主主義の病理』)からである。それをまったく持ち合わせていないのが、野田首相率いる民主党政権なのである。自分からぶちこわしているのだから、国民が付いてゆくわけがないのだ。「私は嘘を申しません」と演説したのは、所得倍増を達成した池田勇人であったが、言葉が信用されなくなった段階で、政党も政治家もお払い箱なのである。

 
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原発事故の危機は進行中なのに逃げの一手の民主党政権!

2012年06月08日 | 災害

 情報を小出しにするので、どうなっているのかサッパリわからないのが福島第一原発4号機である。6月6日の時点で、補助ポンプによって冷却が再開されたということだけで、それ以降はニュースとしては伝わってこない。使用済み燃料プールの温度は、確実に下がっているのだろうか、それとも高くなっているのだろうか。民主党政権に気兼ねしているのだろうが、NHKを始めとしたマスコミも、その後は口を閉ざしたままである。このままでは、国民はまったくの蚊帳の外ではないか。断片的な情報をつなぎ合わせれば、かろうじて今は小康状態を保っているように見えるが、実際はとんでもないことが起きているのではないか。被曝については、福島県内に限ってみても、これから健康被害が出てくるのは必至である。そのときになって、県民は騙されたことに気付くのだろう。当然のごとくに、怒りは政治に向けられるはずだ。文部科学省や福島県が空間線量のモニタリングポストを増やしたり、リアルタイムで公表するようになったのは、責任逃れの口実に使うためだろう。一時間あたり0・6マイクロシーベルトを超える放射線管理地域も、それによって一目瞭然である。「危険かどうかは、それぞれが判断できたのではないか」と居直るのは目に見えている。福島県民の悲劇はこれからなのであり、その責任が追及されないように、どこまでも民主党政権は巧妙なのである。

 
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