草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

使命感なきインテリはお笑い芸人と大同小異だ!

2012年06月17日 | 思想家

 今の日本をリードしているのが、テレビに出ているお笑い芸人だというのは、背筋がぞっとする。だからこそ、親が生活保護の不正受給を受けている仲間を、必死に弁護したりするのだろう。電波を私物化して、そこまでするのは、まったくもって異常である。それと比べると、日本のインテリは元気がないし、出る幕がなくなっている。ポストモダンだとか言って、わけのわからないことに夢中になって、目の前で起きていることに対して、物を言うだけのパワーがなくなっているのだ。昭和36年に行われた国民文化研究会での講演で、小林秀雄がインテリの使命について論じている。山鹿素行の思想を取り上げて、汗水流して働かない武士は、インテリであったとし、「インテリというのは責任を持った階級、特権階級なんです。もしこの責任を果たすのがいやなら、百姓になれ、といいうわけです。それで、その責任とは、学問をする責任なのです。人生をいかに生くべきかということを他人に教えたり、自分で体得する責任があるわけです」。昨今のインテリときたらば、そうした使命感とは無縁になっており、学問のための学問に終始している。それでは駄目だというのが、小林なのである。私はそれを古臭い議論だとは思わない。体を動かさず、労働にいそしまない階級には、それ相応の社会的な責任が付き物なのである。それを自らに課さなければ、お笑い芸人の言論と大差はないのである。

 
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コメント (2)
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