草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

菅直人ら日本の左翼に見切りをつけていた平岡正明

2011年07月27日 | 思想家

 左翼と革命家とは関係がない、というのを教えてくれたのは。一昨年に亡くなった平岡正明であった。60年安保の世代で、一時期は犯罪者同盟に拠ったりして、ラディカルなことにかけては、並ぶ者がいなかった。ジャズ評論家として鳴らしつつ、美空ひばりのファンでもあった。リンゴ追分を歌っては、聴衆を惚れ惚れさせた。平岡ならではの節回しが、今でも忘れられない。その平岡が左翼に不信を抱いていたのである。「左翼の色彩分布を桃色から真っ赤へ、左へ左へとたどって行くと、そのいちばんはじに革命家がいるという理解を、感覚的にもおいらは受けつけない」(『石原莞爾試論』)という言葉に、左翼嫌いの私などは拍手喝采したものだ。だからこそ、革命家とは縁遠い左翼を、私はあえてカタカナでサヨクと呼んでいるのだ。さらに、平岡は「革命家と左翼の一歩の距離は千里であり、革命家と反動の間の千里の距離はじつに一歩である」(同)との名言を吐いた。石原や北一輝を取り上げて論じたのも、あながち奇異なことではなかった。平岡があの世から出てきて、今の左翼の醜態を見たならば、「おいらが言った通りだろう」とほくそ笑んだに違いない。菅直人を始めとして、民主党政権の多くは左翼だ。革命家にほど遠い小物であるのを、早くから平岡は見抜いていたのである。

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NHKにも見放されつつある民主党政権を嗤う

2011年07月27日 | マスコミ評

 民主党政権の嘘に付き合わされる国民も哀れだが、マスコミもそれのたれ流しでは、もはや存在意義がゼロである。それでも、ここにきて少しはまともになってきたのがNHKだ。福島第一原発についてのニュースを絶えず流しており、いくら紋切り型であっても、それによって、現状をうかがい知ることができるからだ。今日の東京電力の動きとしては「最も多くの汚染水が発生している3号機で、発生源となっている核燃料を冷やす水を減らす方法を探るため、ロボットを使った調査を始めました」と伝えている。3号機の建屋に人を入れるための準備なのだろうが、冷却システムでトラブルが相次いでいることから、このところ足踏み状態が続いている。放射線被曝の対策の方も、民主党政権はこれまたお粗末である。NHKも今日の朝のラジオで批判的に取り上げていたが、放射線の影響に関して、内閣府の食品安全委員会がまとめた答申案では、食品と外部被曝を含めて「健康に影響が見出されるのは、生涯の累積で100ミリシーベルト以上」と述べているだけで、子供のことも触れておらず、まったく具体性が乏しい。菅直人首相は、福島第一原発は危機を脱したかのようなことを口にしているが、それが真っ赤な嘘であることを、多くの国民は知ってしまったのであり、NHKだってもはや、お先棒を担げなくなっているのだ。

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