草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

菅直人ら日本の左翼に見切りをつけていた平岡正明

2011年07月27日 | 思想家

 左翼と革命家とは関係がない、というのを教えてくれたのは。一昨年に亡くなった平岡正明であった。60年安保の世代で、一時期は犯罪者同盟に拠ったりして、ラディカルなことにかけては、並ぶ者がいなかった。ジャズ評論家として鳴らしつつ、美空ひばりのファンでもあった。リンゴ追分を歌っては、聴衆を惚れ惚れさせた。平岡ならではの節回しが、今でも忘れられない。その平岡が左翼に不信を抱いていたのである。「左翼の色彩分布を桃色から真っ赤へ、左へ左へとたどって行くと、そのいちばんはじに革命家がいるという理解を、感覚的にもおいらは受けつけない」(『石原莞爾試論』)という言葉に、左翼嫌いの私などは拍手喝采したものだ。だからこそ、革命家とは縁遠い左翼を、私はあえてカタカナでサヨクと呼んでいるのだ。さらに、平岡は「革命家と左翼の一歩の距離は千里であり、革命家と反動の間の千里の距離はじつに一歩である」(同)との名言を吐いた。石原や北一輝を取り上げて論じたのも、あながち奇異なことではなかった。平岡があの世から出てきて、今の左翼の醜態を見たならば、「おいらが言った通りだろう」とほくそ笑んだに違いない。菅直人を始めとして、民主党政権の多くは左翼だ。革命家にほど遠い小物であるのを、早くから平岡は見抜いていたのである。

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丸山真男とサヨクマスコミの論陣を突破せよ! (サヨクとは丸山真男教徒)
2011-07-28 09:32:22
戦後日本のサヨク陣営の丸山真男と同属経営で自虐的なサヨクマスコミの論陣を、サヨクの一方的な歴史観を捨てて正しいもので突破できれば保守の面目が向上する。
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偏見で日本民族を奴隷根性にさせるサヨクマスコミ (知の力)
2011-07-28 09:46:05
フランシス・ベーコンによって指摘された人間の偏見、先入観、誤りなど現代日本のサヨクマスコミは、そうした【イドラ】を持ち誤った偏見を日本及び世界に垂れ流している。

種族のイドラ…感覚における錯覚であり、人類一般に共通してある誤り。
洞窟のイドラ…狭い洞窟の中から世界を見ているかのように、個人の性癖、習慣、教育によって生じる誤り。世間知らずの意もあるらしい。
市場のイドラ…言葉が思考に及ぼす影響から生じる偏見。言葉や言語が引き起こす偏見。口コミなどが挙げられる。
劇場のイドラ…思想家たちの思想や学説によって生じる誤り。思想家たちの舞台の上のドラマに眩惑され、事実を見誤ってしまうこと。 (wikiより)

正しい知の力で真理にたどり着くものこそ知識人であり、インテリである。
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