2021/10/12放送
世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、福井誠です。今日も聖書を開いてまいりましょう。今日は創世記16章7節から「彼女を見つけた」と題してメッセージをお伝えいたします。
「主の使いは、荒野にある泉のほとり、シュルへの道にある泉のほとりで、彼女を見つけた。」
昨日から「イスラエルの父」とも言われたアブラムを取り上げています。彼は信仰の人であり、神のことばを素直にかつ真剣に受け入れた人です。ところが彼の妻サライは逆でした。彼女は目に見えない神を信頼することができなかったのです。しかし状況を考えると無理もないのかなあと思うところもありますねえ。
サライは神に、子を産むことを約束されましたが、もうすでに子を産むのは難しい年齢でした。そこでサライは自分ではなく当時の習慣に従って女奴隷に子を産ませる方が良いと考えたのです。結果、アブラムもそれに同意していますね。信仰の人アブラムもサライの不信仰に引きずられてしまいました。
ともあれ、このように神を信じず人間的な方法で子どもを得た結果は人間的な混乱でした。女奴隷のハガルは身ごもると女主人のサライを軽く見る思わぬ事態が生じたのです。女主人サライはこのハガルの態度に我慢がならずいじめ、最終的には子どもといっしょに家を追い出してしまったのでした。
子どもを抱えながらサライのもとから出ていったハガル。彼女に行く当てもありません。眼前には乾燥した荒野が広がるのみでした。女主人の思いつきに人生を振り回されて絶望的な状況に捨て去られる。何ともかわいそうです。
けれども聖書は、そんなハガルを主の使いが見つけたとあります。そして女主人のもとに帰ってへりくだるようにと助けてくれるのです。そしてハガルは守られました。印象的なのは絶望的な状況に捨て去られたハガルを見つけ出してくださった神がおられることですね。
私たちの信じる神は消え去りそうな人を見つけ出し、人生のセカンドチャンスを繋いでくださる方だと心得たいものです。
では、今日も良き一日となるように祈ります。
( PBA制作「世の光」 2021.10.12放送でのお話しより )
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