2021/10/13放送
世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、福井誠です。創世記17章7節から「代々にわたる永遠の契約」と題してメッセージをお伝えいたします。
「わたしは、わたしの契約を、わたしとあなたとの間に、またあなたの後の子孫との間に、代々にわたる永遠の契約として立てる。」
17章は、昨日お話しした出来事から約13年後のこと。アブラムが99歳の時のお話しです。この時、アブラムは「神様は何でもできるとはいうが、やはりできないこともある。妻サライの言うとおりに奴隷ハガルの子をもって本当に良かった」と思い始めていたのではないでしょうか。
そんなアブラムに再び神がご自身を現わされます。このとき神はご自分を全能の神と呼び、アブラムに子孫が与えられると再び語られるのです。アブラムは神にひれ伏し、顔を伏せながら笑ったとありますね。信仰の父と呼ばれたアブラムも、神のことばに冷めた思いになっていたことがあったのです。
アブラムは言いました。「どうか、イシュマエルが祝されますように」と。
すると神は「そうではない」とさらにしつこく言うのです。「いや、あなたの妻があなたに男の子を産む。そして、あなたとは永遠の約束を交わそう。」と。
確かに100歳の者にまた90歳の妻に子どもが生まれるなど全く不可能でしょう。そのように神に言われることは嬉しいことであっても受け入れがたいことです。
しかし聖書は、私たちに信じるようにと語りかける神は全能の神であると語るのです。そして、思いつきでもまた死んだらそれまでというものでもない、永遠の契約を結ぶと言います。つまり、約束されたことは永遠に守り通すと語るお方です。
やがてアブラムは、この神のことばが真実であること、また神が全能であることをその人生を通して体験するようになります。信仰の父アブラムは、神を強く信じた人というよりは、何とも頼りない信仰を神に支え続けられた人なのですね。
神のことばを聞いたなら、思いはついていけなくても従っていく心を持つ、これが大事です。
( PBA制作「世の光」 2021.10.13放送でのお話しより )
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