2021/10/8放送
世の光の時間です。お元気ですか? 岩井基雄です。昨日に引き続きマルコの福音書から学びましょう。今日は、苦難の中で待ち望む平安についてです。
キリストが地上を歩んだ時代、神の民イスラエルは大国ローマに支配されていました。人々は、力強い救い主がローマに勝利するのを待ち続けていたのです。イエス・キリストは貧しく弱い人々と共に歩む愛の人であり、ご自身が苦難を通ることを語りましたから弟子たちでさえ時に理解できませんでした。キリストが苦しみにあうことなど受け止められなかったのでしょう。しかし、真の救い主キリストは私たちを愛し、すべての人の罪の裁きを身代わりに受けるためにまっすぐに十字架の苦しみへと向かっていたのです。
そして、ご自分に従う者たちもまた真理に従う者として迫害や苦難を通ることをも語りました。不安を覚える弟子たちにキリストは、どんな迫害があっても心配する必要がないこともこのように語りました。
「人々があなたがたを捕らえて引き渡すとき、何を話そうかと、前もって心配するのはやめなさい。ただ、そのときあなたがたに与えられることを話しなさい。話すのはあなたがたではなく。聖霊です。」
「最後まで耐え忍ぶ人は救われます。」
新約聖書 マルコの福音書13章11節、13節
どんな苦難があろうとも、神がともにいて助け、語るべきことを教えてくださるゆえに心配する必要はなく、最後まで耐え忍ぶときの祝福と救いを語ってくださったのです。
キリストに従うことは困難を伴うこともあるのですが、神はそこに助けと語るべきことばを与え、忍耐する力も祝福も与えてくださるのです。
私たちも将来への不安を抱え、思い煩うことがあります。真理に従うことにも苦難が伴うことがあります。しかし、私たちのすべてを知り、なお愛してくださる神様は私たちとともにいて助け、力と忍耐を与えます。それゆえ私たちはどんな苦難の中でも、神から受ける愛と力によって神に信頼して耐え忍び、どんなときにも豊かな平安を受け続けることができるのです。
聖書のことば
「あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです。」
新約聖書 ペテロの手紙第一 5章7節
(PBA制作「世の光」 2021.10.8放送でのお話より )
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