2021/10/11放送
世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、福井誠です。今日は、創世記15章6節から「アブラハムは主を信じた」と題してメッセージをお伝えいたします。
「アブラムは主を信じた。それで、それが彼の義と認められた。」
これから一週間は福井誠の担当ということで創世記から読んでみましょうね。前後の関係が知りたい方は私の聖書通読ブログも参照されると良いでしょう。
さて今日はアブラムという人物のお話しですが、このアブラム、「イスラエルの祖」「イスラエルの父」と呼ばれる人物です。神様に呼び出されて自分の生まれ故郷ウルを出て、ユーフラテス川を渡ってカナン、今日のイスラエルにやってきた人です。
当時はエジプトのような大国もありましたが、まだまだ様々な部族が力を競い合っていた時代ですね。ソドム、ゴモラ、アデマといった様々な勢力に囲まれ、アブラムは一度、甥のロトのために軍隊を組織して戦っています。ですからこのときアブラムも相当の勢いのある部族になっていたと思われます。
15章はそのような背景の中でのお話し。アブラムは近隣の諸部族と戦って勝利を収めましたが、弱肉強食の世界、いつ足元をすくわれるかわからない状況に置かれていました。しかも外から来たよそ者です。アブラムは気の抜けない思いでいたことでしょう。
そのような時に、彼をこのカナンに連れてきた神が幻のうちに現れて、約束をもってアブラムを力づけているのです。
神はアブラムに、守りの盾となってくださると言っています。また天を仰がせ、無数の星のようにたくさんの子孫を与え、祝福してくださることを約束しています。アブラムはそのことばを単純に受けとめ、信じました。
大切なのはこのような素直な心で神のことばを受け入れていくことでしょう。妄信でも迷信でもありません。ただ自分の状況を考えると、神のことばをありがたく素直に受け入れる他はない、すがらざるを得ない、というところはあったでしょう。信仰は神が語っておられることに耳を開くことが出発点です。
では今日も良き一日であるように祈ります。
( PBA制作「世の光」 2021.10.11放送でのお話しより )
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